2010 Fiscal Year Annual Research Report
周産期看護職の遺伝看護スキルアップ・モデル 高年妊娠カウンセリングの国際比較より
Project/Area Number |
22592484
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
村上 京子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (10294662)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TURALE SUSAN 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30420516)
辻野 久美子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60269157)
沓脱 小枝子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50513785)
伊東 美佐江 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (00335754)
|
Keywords | 高年妊娠 / 先天異常 / 出生前診断 / 遺伝カウンセリング / 看護職 |
Research Abstract |
1.高年妊娠の遺伝カウンセリングに関する国際比較調査を行うために、イギリスプリマス州立大学Skirton教授と打合せを行った。 前年の共同研究(基盤研究(C)19592493で実施)の結果から、日本での助産師の遺伝看護実践能力に関する研究は6文献と少なく、イギリスでも少ないことが文献調査によって判明した。助産師は遺伝学的知識に関して自信がなく、継続教育が必要であることが考察された。結果を論文として発表した。本調査より、助産師の遺伝看護実践能力として高年妊娠の遺伝カウンセリングに注目するに至った。イギリスでの研究打合せと共に、NHSの施設見学により遺伝カウンセリングの現状を理解することができた。さらに、高年妊娠(出産時35歳以上)で出産した経験のある女性に対し、産褥2か月時に面接調査を行うこと、看護職者へのフォーカスグループ・インタビューを行うことについて研究計画書を作成し、調査施設への倫理審査に申請中である。 2.周産期・NICU・小児病棟の看護者に対し、先天異常児と関わった経験、実践で困難に感じたことに関する実態調査、(基盤研究(C)19592493で実施)の結果を発表した。 3.The John's Hopkins University(アメリカ、ボルチモア)のMarie Norlan教授を訪問し、看護倫理、および看護研究で文化的背景を検討することに関して示唆を得た。また、同大学の大学院教育での授業を見学した。 4.Dakin University(オーストラリア、メルボルン)のMegan-Jane Johnstone教授を訪問した。出生前診断場面において、価値観の異なる、または出生前診断の持つ意味に気付いていないクライアントへの関わり方など、看護実践における倫理的側面について示唆を得た。
|
Research Products
(3 results)