2011 Fiscal Year Annual Research Report
周産期看護職の遺伝看護スキルアップ・モデル 高年妊娠カウンセリングの国際比較より
Project/Area Number |
22592484
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
村上 京子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (10294662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TURALE SUSAN 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30420516)
辻野 久美子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60269157)
沓脱 小枝子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (50513785)
伊東 美佐江 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (00335754)
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Keywords | 高年妊娠 / 先天異常 / 出生前診断 / 遺伝カウンセリング / 看護職 |
Research Abstract |
女性の晩婚化に伴い、高年妊娠(高齢妊娠)は出産する女性の約20%に増加している。高年妊娠では合併症のリスクと共に、胎児の先天異常の頻度が高まるため、妊婦は出生前診断を受けるかどうかの選択を迫られる場合がある。産婦人科医師不足など、周産期医療が激減する中で、今後は助産師などの看護職による保健指導のニーズが高まると思われる。そのため、高年妊娠(出産時35歳以上)で出産した女性の経験について調査を行い、合わせて周産期の看護職に対し「遺伝看護教育におけるニーズ」について調査を行った。 1.高年妊娠で出産した女性の経験に関する調査 母親の年齢が胎児の遺伝的リスクに関連することについての女性の受け止め方、および妊娠・周産の経験について理解を含める目的で面接調査を実施した。 1)イギリスにおける共同研究者と作成した調査内容、および研究計画書を日本語に訳し、倫理審査委員会の承認を得た。 2)大学病院において、35歳以上50歳未満(分娩時)で最近3か月以内に出産した経験があり、先天異常および医学的な問題がない女性に面接調査を実施した。 3)面接調査データを逐語録にし、英文翻訳を行った。 2.周産期の看護職に対する調査 1)調査内容を検討し、研究計画書を作成して倫理審査委員会の承認を得た。 2)看護師、助産師、保健師それぞれ2グループずつ(計6グループ)を対象とし、遺伝看護に対する認識、遺伝看護教育に対するニーズについて、フォーカスグループ・インタビュー調査を実施した。 3)インタビューデータを逐語録として作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度に研究打合せを行い、調査内容、および研究計画書を作成しており、倫理審査委員会の承認を得ることができ、面接調査を実施することができた。また、調査対象者の協力が得られたことにより、調査をスムーズに実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
高年妊娠を経験した女性の面接調査は概ね終了している。英文訳したものをイギリスの共同研究者に送り、分析を行っていく予定である。グラウンデッド・セオリー・アプローチにより分析を行うため、羊水検査を受けて出産した女性の経験など、追加してデータ収集を行う必要がある。面接調査をもとにアンケート用紙を作成し、面接調査で得られた知見が適切かどうか、量的研究を実施する予定である。看護職に対しては勉強会などを持ち、「高年妊婦の保健指導」に必要な教育プログラムを検討していく予定である。
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Research Products
(9 results)