2012 Fiscal Year Annual Research Report
周産期看護職の遺伝看護スキルアップ・モデル 高年妊娠カウンセリングの国際比較より
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22592484
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
村上 京子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10294662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 美佐江 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (00335754)
沓脱 小枝子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50513785)
辻野 久美子 琉球大学, 医学部, 教授 (60269157)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 高年妊娠 / 先天異常 / 出生前診断 / 遺伝カウンセリング / 看護職 |
Research Abstract |
高年妊娠の遺伝カウンセリングに関する国際比較調査を行うために、高年妊婦(褥婦)への面接調査を実施したと共に、医療における意思決定、および育児に関する調査結果を発表した。 1.高年妊婦(褥婦)を対象とした面接調査を終了し、逐語録を英文に翻訳しイギリスの共同研究者とともに分析を行っている。 2.医療における意思決定の嗜好について、大学生に小児医療における親の意思決定を調査した。医療への知識・理解があれば意思決定度が高くなる可能性が示唆され、情報提供とともに、意思決定のプロセスを考えた支援が大切であることがわかった。 3.育児について、2~6歳児をもつ父親の子どもに対する衝動的感情を調査した結果、半数以上が食事時、就寝時、子どもが言うことを聞かないといった場面で衝動的感情をもつことがわかった。子どもの先天異常の有無に関わらず、父親・母親を対象とした育児支援の必要性が示唆された。 4.看護卒後教育を検討するために、遺伝的問題を抱える事例のワークショップ2回、神経難病患者さんへの看護に関する教育セミナー1回を実施した。先天異常が疑われる妊婦の事例について倫理的側面から検討し、また、神経難病患者の看護について参加者それぞれが関わり方の示唆を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
高年妊婦(褥婦)の面接調査結果をもとに質問紙調査を行う予定であったが、面接調査の結果について文化的差異を考えて検討する必要があった。逐語禄を英訳しイギリスの研究者と日本の研究者で分析をそれぞれ実施したが、結果に違いが生じている。異なる分析となった理由を検討し、結果や分析の過程での話し合いを必要としたため進行がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
高年妊婦(褥婦)の面接調査結果の分析を進め、質問紙調査を実施する。さらに、昨年度までに実施した看護職者のフォーカス・グループインタビューの結果をまとめ、高年妊婦の遺伝カウンセリングに必要な看護卒後教育の内容について検討を進めていく。
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Research Products
(7 results)