2013 Fiscal Year Annual Research Report
周産期看護職の遺伝看護スキルアップ・モデル 高年妊娠カウンセリングの国際比較より
Project/Area Number |
22592484
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
村上 京子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10294662)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 美佐江 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (00335754)
辻野 久美子 琉球大学, 医学部, 教授 (60269157)
沓脱 小枝子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50513785)
飯田 加寿子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40403399)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 遺伝看護 / 高年妊娠 / 出生前診断 / 先天異常 / 看護職 / 育児 |
Research Abstract |
近年、高年妊娠による出産が増加している(2012年には25.9%)。出生前診断技術の進歩に伴って検査前の遺伝カウンセリング体制の整備が急務であり、産科医師不足の現代では看護職に求められる役割も大きい。高年妊娠の遺伝カウンセリングに関する国際比較調査を行うために、高年妊娠で出産した母親への面接調査を実施した。併せて、障害がある子どもを育てる親・家族の気持ち、および父親の育児に対する思いについて調査を行った。 1.高年妊娠後に出産した産後2-3か月の褥婦20名を対象として半構成的面接調査を実施した。面接データより抽出された結果は、【年齢による遺伝学的リスクの理解】、【出生前診断検査に対する情報選択】、【医療者との相互作用】、【情報収集と情報提供のニーズ】のカテゴリーに分けることができた。ほとんどの対象者は年齢による先天異常のリスクを認識し、子どもに異常があると困ると捉えていたが、年齢によるリスクを知らない者もあった。また、自分から羊水検査について医師に聞いたとした者もあり、妊婦から聞かなければ説明がない現状がうかがえた。高年妊婦が妊娠早期に医療者に相談できる機会は少ないため、看護師・助産師は対象者の価値観、家族の希望を聴きながらニーズに合わせた相談に対応していくことが重要である。 2.2~6歳の乳幼児を持つ父親の衝動的感情について調査を実施し、子どもの先天異常の有無に関わらず、父親・母親の双方を対象とした育児支援や情報提供の必要性が示唆された。 3.看護卒後教育を検討するために遺伝的問題に関する教育セミナー2回を実施した。先天異常が疑われる妊婦の事例について検討し、看護の示唆を得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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