2012 Fiscal Year Annual Research Report
身体的障がいを持つ子どもと家族へのセクシュアリティ支援に関する研究
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22592504
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
佐保 美奈子(井端美奈子) 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (80331742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古山 美穂(大北美穂) 大阪府立大学, 看護学部, 講師 (40290366)
工藤 里香 兵庫医療大学, 看護学部, 講師 (80364032)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 身体的障がい / 思春期女子 / 総排泄腔遺残症 / 先天性副腎過形成 / セクシュアリティ支援 |
Research Abstract |
①前年度から引き続き月に1回、ストーマセクシュアリティ外来を担当し、医師、外来看護師・WOC認定看護師とケースカンファレンスを行なった。また、性分化疾患臨床カンファレンスにも出席した。7月はストーマをもつ子どもと家族のキャンプにボランティアとして参加した。 ②国内の学会発表 7月日本小児泌尿器科学会、8月アジアオセアニア性科学学会、9月日本小児内分泌学会、11月近畿小児ストーマ研究会で発表をおこなった。 ③『CAH(先天性副腎過形成)の子どもをもつ家族のガイドブック』を作成した。CAHの家族会を7月と3月に行なった。大学看護学部4年生も参加し、障がいをもつ子どもと家族への理解が深まった。 ④女性オストメイト用のおしゃれ下着を企画・制作し、外来カウンセリング時に紹介することで、性に関する相談がより深く具体的になってきた。 ⑤前年度に作成した『こころとからだBOOK』を用いて、外来でのカウンセリング場面で活用できた。大阪府教育委員会主催で小中高等学校教員対象の研修「性に関する指導について」で、紹介したところ多数の学校関係者からリクエストがあり、配布することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
①『こころとからだBOOK』を多くの小中高等学校に配布することができた。 ②『CAH(先天性副腎過形成)の子どもをもつ家族のガイドブック』が年度内に完成し、3月の家族会で配布することができた。 ③学会では、継続して思春期の子どもたちへのセクシュアリティ支援について発表することができた。 ④総排泄腔遺残の思春期女子のセクシュアリティ支援については、日本小児泌尿器科学会雑誌に投稿し、論文としてまとめることができ、ケアの重要性と手順を示すことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
CAHの家族会や家族へのガイドブックと同じように、研究の最終年度として、総排泄腔遺残症の家族会を立ち上げ、ガイドブックを作成する方向で取り組む。 今年度の研究実績である①から⑤については、引き続き続行する。
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Research Products
(6 results)