2012 Fiscal Year Annual Research Report
患者家族と看護師のパートナーシップ形成のためのガイドラインの開発
Project/Area Number |
22592511
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Research Institution | 高知県立大学 |
Principal Investigator |
長戸 和子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (30210107)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瓜生 浩子 高知県立大学, 看護学部, 准教授 (00364133)
池添 志乃 高知県立大学, 看護学部, 教授 (20347652)
升田 茂章 高知県立大学, 看護学部, 助教 (80453223)
坂元 綾 高知県立大学, 看護学部, 助教 (90584342)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 家族看護 / ガイドライン / 家族-看護者関係 / パートナーシップ |
Research Abstract |
本研究は、患者家族と看護師とのパートナーシップ形成のための方略を明らかにし、患者家族と看護師のパートナーシップ形成のためのガイドラインを開発し実践において活用可能なものへと洗練化することを目的とする。本年度は、昨年度の研究成果(家族に対して意図的に働きかけている熟練看護師とのインタビューデータ)に、文献検討から抽出された家族に対する働きかけを加え、患者家族と援助関係を築き、パートナーシップを形成していくための具体的な方略のリストを作成した。これには、家族とのパートナーシップを形成する上での看護師の基本的な姿勢(家族の価値観を尊重する、家族の主体的な力を信じる、専門職としての自分を信じる)と、場を整える、家族の考えや意向を聴く、情報を提供する、目標を共有できるようにするなどの具体的な方略が含まれる。患者家族との援助関係は、段階を踏みながら形成されると考え、その過程については、Gottliebらの「協働的パートナーシップの螺旋モデル」を参考にした。 次に、これらの基本的な姿勢と働きかけの方略について、入院患者、在宅療養者の家族への看護ケアに精通している家族支援専門看護師2名を対象として、1.実践経験の中で、これらの方略は有効であると考えるか、2.一般の看護師にとって難しいのはどの段階か、また、実践することが難しい方略はどれか、難しい理由は何か、3.一般の看護師が、患者・家族とのパートナーシップを築いていけるようにするために、どのような方略を使えるようになればよいと思うか、4.他に加えた方がよいと思う姿勢や働きかけの方略があるか、ということについて意見を求めた。 その結果、取り上げた基本的な姿勢や働きかけの方略は、妥当かつ重要なものであるということと、一般の看護師にとって最初の段階が最も重要であるとの意見が得られたため、原案をもとに、最初の段階に重点を置いたガイドラインを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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