2012 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠期・産褥期のうつ症状とその関連要因について~日本とタイ王国の状況~
Project/Area Number |
22592528
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Research Institution | Saku University |
Principal Investigator |
金城 壽子 佐久大学, 看護学部, 助教 (00520834)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川崎 佳代子 佐久大学, 看護学部, 教授 (80070697)
竹尾 惠子 佐久大学, 看護学部, 教授 (00114538)
KISHI KEIKO IMAI 佐久大学, 看護学部, 教授 (00254558)
弓削 美鈴 佐久大学, 看護学部, 准教授 (20369333)
高橋 智恵 佐久大学, その他部局等, 助教 (00588189)
丸山 陽子 佐久大学, その他部局等, 助教 (60553568)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 妊婦・褥婦のうつ / うつスケール / 国際比較 |
Research Abstract |
産後うつについて研究が多々行われている中で、本研究は、同じアジア圏でありながら、歴史や文化、国情の違う日本とタイの妊婦・褥婦に同じ調査を行い比較をした。また、産褥うつにつながる事柄を明確にするとともに、先行研究で明らかになっている事柄を、より具体的に浮彫りにしてみようと試みた。 共同研究者の打ち合わせについては両国間でメール交換を頻回に行い、さらにタイの共同研究者1名を含めた研究メンバーによる研究の進捗状況について、本学で合同会議を開催した。 本年度(24年度)の研究成果は当大学紀要5号に応募し掲載された。以下に要約を記す。 日本とタイの妊婦(日本320人、タイ160人)、褥婦(日本289人、タイ160人)について、うつ状況とその関連要因を検討した。対象者の年齢は日本の場合、妊婦30.7歳±5.0、褥婦30.4歳±5.1、タイの場合、妊婦24.9歳±6.7、褥婦24.9歳±5.9であった。うつ状況の測定にはCES-Dを用いた。関連要因として、ストレス(PSQ)、自尊感情(RS-E)、ソーシャルサポート(MSPSS)について、各尺度を用いて検討した。CES-D(うつ)の平均得点は、日本妊婦12.6±7.7点、日本褥婦12.8±7.8点、タイ妊婦17.9±8.5点、タイ褥婦20.7±8.6点となり、タイの方が妊婦、褥婦とも有意に高くなった。カットオフポイント16点以上をもってうつ状態スクリーニングをすると、日本妊婦31.2%、日本褥婦33.2%、タイ妊婦58.8%、タイ褥婦75%がスクリーニングされた。日本もタイも、妊婦・褥婦とも、うつとストレス、自尊感情、サポートとの間には有意の相関が認められた。 タイ国における学会及び論文発表として共同研究者2名らと研究代表者による学会発表及び論文投稿がある。日本とタイの研究者による発表論文は3年間の成果報告を製本し、関係施設へ配布した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)