2011 Fiscal Year Annual Research Report
地域性を考慮した冬期の介護予防プログラム構築に関する研究
Project/Area Number |
22592539
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
表 志津子 金沢大学, 保健学系, 教授 (10320904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡本 理恵 金沢大学, 保健学系, 准教授 (50303285)
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Keywords | 介護予防 / 冬期 / プログラム / 後期高齢者 |
Research Abstract |
本年度は,(1)平成23年9月から10月の期間に、平成22年度の参加者に対して継続調査を実施した。調査目的は冬期との活動量、歩数の比較を行うことである。調査内容は、活動量,歩数,筋力,バランスカ、BMI,介護予防リスク,老年期うつ病評価尺度簡易版,IADL,、認知機能等である。また、継続参加者に対し、冬期間のプログラムの希望を聞いた。(2)平成23年11月から平成24年3月の期間に、新規の参加者を募り平成22年度と同様の調査を実施した。調査目的は、計100名程度の参加者を確保することである。調査内容は、平成22年度冬の調査と同様である。(3)平成22年度冬の参加者54名について、冬期の活動量、歩数に影響する要因を分析し,日本衛生学会総会において結果を発表した。 結果として、(1)平成23年度9月には、32名が継続参加した。秋期の平均歩数は6661歩であった。介護予防プログラムを検討するため、継続参加者に冬期のプログラム実施について意見を聞いた。場所は、歩いていくことが可能な距離にあること、内容は、筋力低下を予防、できるだけ人と話す、行動記録をつけるがあり、頻度は最低月に1回であった。(2)平成23年11月から36名が調査に参加した。冬期間をテーマに分析可能な参加者は90名となった。平均年齢は74.04歳、男性20名、女性70名であった。平均歩数は5390歩で秋期と比較し約1000歩少なかった。(3)平成22年参加者の冬期の身体活動量、歩数を従属変数とした重回帰分析では、記憶力に対する自信の有無、行き来する相手の有無、BMI、6カ月以内の筋肉減少自覚の有無、趣味楽しみの有無、室温が抽出された。抽出された要因には歩数、活動量いずれも性別により異なっていた。 これらのことから、冬期間の活動量や歩数に関連する要因が冬期において低下しないよう、性差を考慮した取り組みを検討するための貴重な示唆が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年にわたる調査により対象人数が90人となり、男女とも分析可能な人数に達した。冬期間の活動量や歩数に関係する要因を現在検討しており、今年度の秋期継続者の調査後に、関連要因を抽出しプログラム案を作成する。介護予防プログラムの文献検討は24年度の継続課題とする。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度は、2期の継続調査を9月から10月に実施する。1期と2期の冬期間のデータを用いて、男女別、年齢別に活動量や歩数に影響する要因を抽出する。24年度冬期は、身体面と認知機能面を刺激する課題をプレプログラムとして実施し、効果測定を行う予定である。今後は地域を拡大し介入プログラムの実施を計画したい。
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Research Products
(1 results)