2012 Fiscal Year Annual Research Report
保健師のネットワーク技術獲得のためのプリセプターと住民活用による教育ツール開発
Project/Area Number |
22592551
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
越田 美穂子 香川大学, 医学部, 准教授 (30346639)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大西 美智恵 香川大学, 医学部, 教授 (30223895)
山田 小織 福岡大学, 医学部, 講師 (60369080)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ネットワーク / プリセプター / 模擬住民(患者) / 教育ツール開発 / 人材育成プログラム開発 |
Research Abstract |
今年度は、本研究の目的である、保健師のネットワーク形成技術獲得のためのプログラム開発に向け、対象地域である高松市の新人保健師とその担当地区のキーパーソンである住民を対象にインタビュー調査を行った。 調査内容は、担当地区でネットワークを形成する過程で保健師は住民からどのような支援を受けたか、また、住民は保健師にどのように支援したかをそれぞれのペアでデータを収集し、質的帰納的分析を行った。 分析の結果、保健師は住民から、その地域の歴史、文化、価値観を学び、またキーパーソンが集まる会合や催しで紹介してもらう、そして必要時には、関係するキーパーソンにつないでもらうなどの支援を受けており、また支援を受けることで、住民に受け入れてもらっているという情緒的支援も得ていた。一方住民は、自分の地域担当の保健師ということで、教育しているという意識の有無にかかわらず、地域住民にしかわからないような情報(暗黙のルール)を提供し、また必要時、地域のキーパーソンにつないでいた。この相互作用によるプロセスを経て、新人保健師は担当地域でネットワーク形成を行い、またその内容も充実させることができていた。さらに、新人保健師は住民からの情緒的支援により担当地域に愛着を持ち、地域に積極的に介入する動機づけを高めていた。住民も新人ということもあり、様々な機会を利用し支援した結果として新人保健師に愛着を形成し、結果としてまた支援するといった良循環が形成されていることが明らかになった。この内容についての最終分析結果は、今後学会で発表予定である。 この結果をもとに、以前より実施していた高松市における新人教育プログラムの中で、住民を活用した担当地区でのネットワーク形成支援としてプログラム化し、実施評価を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)