2012 Fiscal Year Annual Research Report
医療的ケアに携わる看護師の学校での活動基盤づくりと専門性を高める支援モデルの作成
Project/Area Number |
22592558
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
泊 祐子 大阪医科大学, 看護学部, 教授 (60197910)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
道重 文子 大阪医科大学, 看護学部, 教授 (00274267)
竹村 淳子 大阪医科大学, 看護学部, 准教授 (00594269)
山地 亜希 大阪医科大学, 看護学部, 助教 (70637644)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 医療的ケア / 看護師 / ケア技術 / 看護の専門性 |
Research Abstract |
平成24年度は、前年度面接を行った看護師に加え、さらに面接調査を行った。 特別支援学校に勤務する看護師の雇用形態から生じている問題を明らかにし、それへの対策を考察することを目的とした。看護師が遭遇している問題は、非常勤雇用から生じる勤務時間の制約、朝夕保護者と会えないことで伝言してもらうことから意思が伝わりにくいこと、勤務時間が短いため子どもの問題に関し看護師の意見が反映できないことであった。 上記の調査から、雇用形態の整備や教員等関係者との意思疎通を図る方略を検討する必要があると示唆された。しかし、学校の場における大多数の教職員と数名の嘱託職員である看護師では対等に意思疎通の方力を検討できるとは考えにくかったので、個別での対応というよりも自治体への組織としての働きかけ、および医療的ケアへの理解を促す啓発活動が必要と思われた。そのため、次に以下の2点を検討した。 1つには、医療的ケアにかかわる看護師雇用や活用に関する国の動き、看護師雇用に関する地方自治体毎の雇用方法の違いや費用負担の資源等の情報収集を行い、特別支援学校に雇用されている看護師の待遇について、どのように検討していくのがよいのか学校長等責任者数名に意見を求めた。 2つめには、これまでの研究成果を分析し、看護師が自信がない技術項目は障害児看護の手技および新しい医療進歩への情報のなさであったので、重症心身障害児看護に関する実践能力育成のための研修プログラムを検討した。研修プログラムは、技術研修と事例検討による対応への考察力を高める内容にすることにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
特別支援学校に勤務する看護師の活動上の困難の内容は明らかとなった。 本年度に明らかとなった困難の解決を図るための看護師の研修計画を立案する予定であったが、研修内容はほぼ立案できたが、試行をするつもりであったのができていない。またの研修への協力場所及び指導担当者も折衝が残っているので、やや遅れ気味である。
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Strategy for Future Research Activity |
看護師の研修計画の立案はできていので、内容が看護師の希望と合っているのかを確認した上で、研修場所と指導担当者のうち医師は内諾を得ているのでスタートする予定である。数回の研修会を実施できると思われる。 参加を希望している特別支援学校も大学近辺には多いので、看護師の募集も積極的に行う予定である。
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