2011 Fiscal Year Annual Research Report
元気高齢者への看護・リハビリの協働的介入による継続的介護予防・評価システムの開発
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22592575
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
木立 るり子 弘前大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (60197192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
對馬 均 弘前大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (10142879)
野田 美保子 弘前大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (50142881)
齋藤 久美子 弘前大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (20113805)
對馬 栄輝 弘前大学, 大学院・保健学研究科, 准教授 (70292167)
米内山 千賀子 弘前大学, 大学院・保健学研究科, 講師 (00133851)
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Keywords | 高齢者 / 介護予防 / 看護 / リハビリテーション / 老化 |
Research Abstract |
本研究の目的は、看護学、理学・作業療法学の協働による継続的な集団的介護予防・個別的な訪問介護予防プログラムにより、対象者の身体機能面のみならず、生活機能面、心理機能面を含めた社会的自立期間の延長をねらうとともに、機能の測定をもって介護予防の評価システムを開発することである。研究2年目の平成23年度は、調査実施に向けて自治体との調整と、具体的調査内容を確定するための情報収集を行なった。 1)近隣の自治体の一般高齢者介護予防施策の担当課、および地域包括支援センターに、介入研究の目的・方法、予想される結果、倫理的配慮等について説明し協力への同意を得た。どのようにできるかについて議論を重ねている。介護二次予防該当者へは共同で行う可能性も示唆された。 2)同意の得られた自治体において、介護予防プログラム実施状況の情報収集を行なった。介護二次予防への参加者は少ないが、参加前後では、運動機能、口腔機能ともに大きく向上していた。なお、方法として検討中のものを試用してみた。以下、検討中の内容である。 (1)集団プログラムとして年1回行なう。 (2)高齢者の自主組織である集団の事業との共同実施を計画し、自治体の広報やちらしを通して案内する。 (3)調査および介入の項目は、運動機能【手伸ばし距離測定、利き手の握力測定、TUG測定、30秒椅子立ち上がりテスト(CS-30テスト)、片足立ち時間測定、5m最大歩行時間測定のいずれか数項目】、生活機能【E-SAS(社団法人日本理学療法士会)、活動量としてウェル・サポート(ニプロ製)】、認知とメンタル機能【血管年齢とストレスチェック、認知機能バランサー】を考えている。各機能の判定結果は点数化し、図表にして個人に還元する。 (3)個別に介入が必要とされるケースに個別なプログラムを計画し介護予防介入を実施する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象が高齢者という特徴から調査・介入項目の精選が求められる。疲労や飽きがないよう短時間で、簡単にでき、その上で、継続的に参加してもらうためには協力者のメリットや楽しみになる点も多く含める必要がある。地域の特徴に応じて、かつ、社会参加の少ない人たちを巻き込む方法の考案に時間を要しているが、初回の内容が次の参加者を左右するので必要なプロセスである。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの検討内容、自治体との調整内容を反映させ、早急に研究倫理の承認を得たうえで、調査・介入を実施する。
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