2010 Fiscal Year Annual Research Report
看護系大学を拠点とした「ストレスマネジメント教室」実践教育モデルの開発
Project/Area Number |
22592607
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
近澤 範子 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (40118055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川田 美和 兵庫県立大学, 看護学部, 講師 (70364049)
児玉 豊彦 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (10549166)
久保田 寛子 兵庫県立大学, 看護学部, 助教 (30582960)
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Keywords | ストレスマネジメント / リラクセーション法 / 実践育育モデル |
Research Abstract |
1. 「ストレスマネジメント教室」のプログラムの作成 リラクセーション法(呼吸法・漸進的筋弛緩法簡易版)、ストレスーコーピングに関する心理教育を用いた小集団による実践プログラム(90分間)を作成し、大学院生6名の研究協力による実践・評価を通して効果的な展開方法や手順を検討した。 2. 測定方法の檢討・自記式問紙の作成 リラクセーション法実施前後の唾液アミラーゼ測定値の変化、POMS簡易版による主観的反応の変化によって効果を判定するとともに、プログラム開始時と終了時におけるストレスーコーピングに関する認識の変化を分析した。また、プログラム評価に関する質問紙調査を行った。兵庫県立大学看護学部研究倫理委員会の承認を得た上で実施した。 3. ストレスマネジメント室」の開への準備と実践・評価 近隣の地域住民、学生および教職員、地域のがん患者会会員を対象にチラシおよび会報誌により広報活動を行い、電話予約制で計5回開催した。参加者は20名(男性7名、女性13名;30代8名、40代6名、50代2名、60代3名、20代1名)であった。 リラクセーション法実施後の唾液アミラーゼ測定値、POMSの「緊張」、「抑うつ」、「怒り」、「疲労」、「混乱」の各尺度に関してはいずれも有意に減少し(p<0.05),効果が認められた。呼吸法、漸進的筋弛緩法とも、生活に取り入れて実践したいという回答が大半(95%、90%)であり、対処行動のレパートリーを意識的に増やそうとする変化が見られた。プログラムの内容・運営・実技指導等については概ね高い評価が得られた。以上の結果を踏まえて、教材作成に向けて検討を行った。
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Research Products
(2 results)