2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22592611
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Research Institution | Tenshi College |
Principal Investigator |
長谷川 真澄 天使大学, 看護栄養学部, 准教授 (80315522)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | せん妄 / 高齢者 / 急性期看護 / ケアシステム |
Research Abstract |
最終年度にあたる平成24年度は、平成23年度から開始したせん妄ケアリーダーによるせん妄ケア改善活動の支援を継続し、活動開始半年~1年後のアウトカム評価を行った。 アウトカム評価指標の一つは、活動を完遂した4施設11病棟の看護スタッフを対象にアンケート調査を実施した。調査内容は、活動の評価、せん妄ケアに関する認識等について「非常にあてはまる」~「全くあてはまらない」の5段階リッカートスケールで回答を求めた。アンケート回収率94.9%(243/256票)、有効回答率97.9%(238/243票)であった。その結果、せん妄ケアに関する認識で肯定的回答が多かったのは、「スタッフ間で情報共有している」74.0%、「せん妄発症患者に上手く対応している」78.2%、「せん妄発症患者を予測している」61.8%、「薬剤師と連携している」49.5%、「予防ケアを実践している」42.9%などであった。また活動評価では「スタッフのアセスメント能力は向上した」49.1%、「病棟の取り組みは効果的であった」42.5%、「スタッフのケアスキルは向上した」41.2%、「病棟の患者ケアの質は向上した」40.0%などであり、一定の取り組み効果を認めた。 二つ目のアウトカム評価指標として、せん妄ケアリーダー12名、看護管理者11名、看護スタッフ30名を対象にせん妄ケア改善活動のプロセスとその効果についてインタビューを実施、逐語録を作成した。逐語録から質的帰納的分析を行った結果、せん妄ケアリーダーと看護管理者が語った活動効果は「看護師のせん妄に関する認識の変化」「患者への関わりの変化」「チームアプローチの促進」「患者や家族の反応の変化」「取り組み効果の実感」の5カテゴリーが抽出された。今後、看護スタッフのデータも合わせて活動プロセスの分析を行い、質的・量的データを統合してアウトカム評価結果を明らかにする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)