2012 Fiscal Year Annual Research Report
内部障害を有する高齢患者の廃用症候群予防のための介入基準と看護方法の開発
Project/Area Number |
22592618
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
島田 広美 順天堂大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (00279837)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 看護学 / 高齢者 / 内部障害 / 廃用症候群 / 看護方法 |
Research Abstract |
本研究では、内部障害を有する高齢入院患者の治療に伴って出現する廃用性変化を予防し、対処するために必要な介入基準と看護方法の開発に取り組んだ。最終年度である今年度は、平成23年度に実施した高齢者専門病院の看護師へのインタビューから導いた、内部障害を有する高齢入院患者の活動性回復に向けた看護について文献的検討を行い、内部障害を有する高齢入院患者の廃用性変化を予防し、対処するための介入基準と看護方法としてまとめた。 結果、看護方法については、高齢患者が自分で体を動かせなかったり、経口摂取ができない時に、廃用性変化を予測し、<廃用性変化を他職種と共有し他動的に動かす>援助、浮腫や息切れ、発熱などの原疾患の症状と廃用性変化を予測し、医師と相談し、タイミングを見計らないながら動かし始める援助として<症状と廃用性変化の影響を評価し動かし始める>援助、患者の活動量をあげるために生活の中で座位をとる時間を作り、状態が安定すれば活動度をあげ、悪化すれば活動度を下げるということを繰り返す<患者の状態を評価しながら活動度を調整する>援助、退院後の生活を想定し、他職種や家族と退院時の患者の状態を共有し、安全・安楽な生活ができるように<安全に活動する方法の獲得を支援する>援助、患者が自ら動こうと思えるような<動く意欲を引き出す>援助にまとめられた。介入基準については、[入院時症状の改善の兆し][バイタルサインの安定][表情や活気の出現][廃用性変化の兆し]にまとめられた。 これらの結果は、一般病院で活用可能な介入基準と看護方法が提示されており、医療現場における高齢者看護の質向上に寄与するものと考える。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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