2011 Fiscal Year Annual Research Report
在宅がん療養者を自宅で看取る家族を支援する訪問看護実践プログラムの開発
Project/Area Number |
22592626
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
山村 江美子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 講師 (90340116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蒔田 寛子 豊橋創造大学, 保健医療学部, 講師 (10550254)
長澤 久美子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (80516740)
冨安 眞理 静岡県立大学, 看護学部, 講師 (50367588)
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Keywords | 在宅での看取り / 看取りを決心した家族 / 家族看護 / 終末期在宅がん療養者 |
Research Abstract |
2011年度は2次調査として、1次調査(2010年度)の分析によって抽出された家族看護支援の項目に沿って、訪問看護師が行っている、在宅がん療養者を自宅で看取る家族を支援する看護実践の内容について明らかにすることであった。1次調査の参加観察法で抽出された家族支援の項目を、他の機関に所属する訪問看護師を対象として調査を行うことは、その項目についての看護実践という情報の把握にとどまることなく、抽出された項目の適切性・妥当性についても明らかにすることができ、理論的飽和についても判断が可能と考えたためである。 2011年度3月に、訪問看護師8名を対象としてグループインタビューを実施した。グループインタビュー法は、対象者自身が認識していなかった実践行動についても、相互作用により引き出すことが可能と言われている調査方法である。今回の調査内容は、「家族が主体となり在宅がん療養者を介護し看取ることができるために、訪問看護師として心がけている看護実践の内容」「訪問看護師の観察によって家族介護の現状の把握の方法」「介護困難を把握する方法とそれを判断する基準」「家族とともに考える関係性の構築について」「家族を慰労する時間の捻出について」「現在に至る家族の歴史の共有の方策」であった。 この調査の実施については、研究代表者の所属機関において、倫理審査委員会に申請し承認を得て実施した。テープ録音した内容から逐語録を作成し、現在は分析作業を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り1次調査と2次調査を終了した。おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
1次調査と2次調査の実施は終了した。今後においては、2次調査の分析を行い、1次調査と2次調査の結果から、訪問看護実践プログラムを開発するにあたっての内容について検討を行う。
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Research Products
(2 results)