2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22601004
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
杉長 敬治 京都工芸繊維大学, 研究推進本部, 教授 (60440103)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 浩之 筑波大学, 人間総合科学研究科, 准教授 (40159562)
井上 透 岐阜女子大学, 文化創造学部, 特別客員教授 (30370993)
工藤 朝博 国立教育政策研究所, 社会教育実践研究センター, 社会教育調査官 (30555412)
新 和宏 千葉県立中央博物館, 教育普及課, 課長 (40566741)
濱田 浄人 独立行政法人国立科学博物館, 経営管理部・経営管理課, 室長 (80280519)
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Keywords | 博物館学 / 博物館 / 博物館調査 / 社会教育調査 / 博物館対策 / 入館者 / 日本博物館協会 |
Research Abstract |
研究テーマ:「博物館と社会の関係変化とその背景の解明~博物館を取り巻く社会情勢・教育情勢の変化~」 市民・利用者サイドに立つ博物館の運営を研究視点として,(1)博物館と社会との間の関係変化はどのような点で見て取れるか,(2)変化はどのような博物館に生起している,(3)変化を生み出している博物館を巡る環境の変化は何か,博物館運営の特徴は何か,の3項目を検証するため、以下の研究を行った。 1博物館に関する入館者等のデータの時系列化と分析 ・日本博物館協会が保有する入館者データ等の整序作業を行い、博物館の入館者動向、開館後の年度経過による入館者数の増減傾向について分析した。 ・科学系博物館のITの活用状況、デジタル・アーカイブ化の状況を調査し、ITの活用等の状況が入館者数とどのような相関関係にあるかを分析した。 ・入館者に占める企画(特別)展の入館者の状況に関するデータを整序した。 ・日本博物館協会が実施した「博物館総合調査」の過去3回分(平成9、16、20年度)のデータについて、時系列比較が可能なかたちでの整序を行い、最近の博物館の動向(教育普及活動への力点の移行、博物館が抱える課題等)について、現状把握と規定要因の分析を行った。 ・「社会教育調査」(文部科学省)の博物館関連統計のうち主要データの時系列化を行い、グラフ表示を行った。 2博物館に関する国の政策動向に関する論点整理 ・戦後の社会教育行政全般の動向の中で博物館行政の特徴について分析した。 3博物館と社会の関係変化とその背景 ・博物館の事業展開の特徴を明らかにするため、博物館の実態調査を行うとともに、千葉県を事例に、博物館のネットワークの在り方について考察した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
扱うデータが膨大なため、データの整序作業に予想以上の時間がかかり、分析作業は、現時点では途中段階ではあるものの、分析の枠組みは固まりつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
・博物館の所在する地域の特徴や博物館の活動状況を十分反映するデータを入手・整理し、博物館の入館者数との相関関係を把握していく。 ・日本博物館協会の「博物館総合調査」と文部科学省の「社会教育調査」のデータは、多くの関係者の共有資産になるように整序化の作業を継続し、日本博物館協会が実施する今後の調査で過去のデータを有効に活用できるように、「社会教育調査」のデータを時系列化したもの等については、多くの関係者がアクセス可能な公表方法を検討する。
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Research Products
(14 results)