2011 Fiscal Year Annual Research Report
インタフェースデザインにおける視覚的使いやすさ感の研究
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22615035
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
酒井 正幸 札幌市立大学, デザイン学部, 教授 (00433128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 勝雄 広島国際大学, 心理科学部, 教授 (00352021)
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Keywords | ユニバーサルデザイン / インタフェースデザイン / ユーザビリティ / 視線計測 / 家電機器 |
Research Abstract |
昨年度実施した高齢ユーザおよび若年ユーザを対象にジャー炊飯器を評価対象サンプルとした評価実験結果を分析した結果、製品の全体形状、操作パネルや液晶ディスプレイ上の表示文字サイズ、主要ボタンの配置等が「視覚的使いやすさ感」の評価に影響する視覚的認知要素であることが分かった。この結果を踏まえ、上記視覚的認知要素を強調した、モニタ画面上に表示し操作シミュレーションが可能な3Dプロトタイプ3案を制作し、再度検証のための評価実験を実施した。その結果、若年層においては、実機での評価結果をほぼ支持する結果となり、視覚的使いやすさ感に影響する視覚的認知要素を最終的に特定することができた。このプロトタイプはタッチスクリーンモニタ上で、被験者が自由に観察アングルを変え、かつ操作履歴を自動記録することができるため、被験者が主に製品のどの視覚的認知要素に着目しているのかを分析可能である。また、ジャー炊飯器以外に、電話機、PC用マウスについても同様の実験を行い、「視覚的な使いやすさ感」に寄与する視覚的認知要素の抽出を行ったが、電話機については明確な傾向は認められなかった。これらの研究成果は日本デザイン学会等関連学会において口頭発表を行ない聴講者から貴重な助言を頂いた。次年度は高齢者を対象としたプロトタイプ評価を行うとともに、国際学会への論文投稿による成果発表も実施する。また、最終的にこれまでの研究成果を整理し、ガイドラインの形にまとめる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していたプロトタイプ制作とこれを用いた「視覚的な使いやすさ感」評価を実施したため。
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Strategy for Future Research Activity |
高齢者を対象としたプロトタイプ評価実験を実施し、その結果とこれまで得られた実験結果および文献調査を総括し、当初の予定通りガイドラインの形に編集する。
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Research Products
(9 results)