2012 Fiscal Year Annual Research Report
機械刺激依存的アクチン骨格再構成を支えるダイナミンナノクリップの役割
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22616004
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山田 浩司 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (80325092)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ダイナミン |
Research Abstract |
神経系細胞では対象の機械受容チャネルは、細胞体及び成長円錐に局在していた。細胞伸展刺激によりカルシウムイオンの流入が起こる事を見いだした。このカルシウムイオンの流入は、速やかな成長円錐の退縮を起こした。ダイナミン・コルタクチン複合体は、成長円錐の糸状仮足上に局在しており、ダイナミンの阻害剤やコルタクチンの発現抑制により、これら分子の機能を抑制すると、速やかな成長円錐の退縮が起こった。その分子機構について、ダイナミン・コルタクチン複合体は、アクチン線維を束化することにより神経系細胞の成長円錐糸状仮足を安定させることが判明した。これら結果の一部をまとめ、米国神経科学会誌に発表した(Yamada et al., J. Neurosci., 2013)。 対象の機械受容チャネルをRNAi法により発現抑制するとがん細胞の仮足形成が阻害されるのと同時に、その遊走能も減少した(未発表)。さらに、この細胞では、ダイナミン・コルタクチンは、仮足膜への移行が認められなかった。機械受容チャネルを介したカルシウムイオンの細胞内流入は、タンパクキナーゼC(PKC)を活性化する可能性が高い。リン酸化によるダイナミン・コルタクチンの機能制御の可能性を考え、まず、PKCによってin vitroで、これらタンパクがリン酸化を受けるのかを調べた。コルタクチンは、in vitroでPKCによりリン酸化された。コルタクチンは、そのリン酸化によりそのアクチン束化能が顕著に減少した。今後、ダイナミン・コルタクチン複合体におけるリン酸化の生理的意義を調べていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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