2010 Fiscal Year Annual Research Report
メカニカルストレス応答遺伝子Fbxo32の骨量調節における機能解析
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22616006
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
和泉 伸一 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (40264246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 カロリナアンドレア 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (50437828)
森石 武史 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 技術職員 (20380983)
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Keywords | メカニカルストレス / 遺伝子 / 骨量 / 細胞・組織 / 発生・分化 / Fbxo / ノックアウト / Runx2 |
Research Abstract |
本研究は、Fbxo32ノックアウトマウスの解析を中心に、メカニカルストレスによる骨量調節の分子メカニズムの一端を明らかにすることである。平成22年度は、1および2の解析を行った。 1. マウスの尾部懸垂実験を行い骨形態計測で解析した。大腿骨の骨量が野生型マウスの尾部懸垂群では対照群に比べ減少していたが、Fbxo32ノックアウトマウスでは差はなかった。しかし骨密度は野生型マウスでもFbxo32ノックアウトマウスでも懸垂群では対照群に比べ減少していた。したがって、Fbxo32は骨芽細胞において尾部懸垂後の骨形成(骨密度よりも骨量)に関与することが明らかになった。 2. Fbxo32ノックアウトマウスと野生型マウスの体重の増加曲線は、雄では生後の週で尾部懸垂群と対照群との間に有意な差は認められなかった。雌は雄より増加傾向は低いが同様に尾部懸垂群と対照群との間に有意な差は認められなかった。Fbxo32が影響を及ぼす適切な週令があるのか、またFbxo32が筋芽細胞に影響を及ぼすか否かも含め、Fbxo32が骨芽細胞の分化と石灰化に変化を起こすかを明らかにすべく検討している。続いて、Fbxo32が骨芽細胞を介して破骨細胞の分化や機能を調節するか否かは、実験計画通り平成23年度に解明する。 3. Fbxo32ノックアウトマウスにカテコールアミンあるいはデキサメサゾンを投与して、Fbxo32が交感神経刺激や副腎皮質ホルモンによる骨量減少に関与するかを明らかにする実験は進行中である。
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Research Products
(4 results)