2012 Fiscal Year Annual Research Report
系統間マウス交配により生じるクロマチン構造の不安定化
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22651075
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
梅森 十三 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助教 (20462913)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 遺伝的不適合 / 髄鞘形成不全 / レトロトランスポゾン / 低分子RNA |
Research Abstract |
1. 遺伝的不適合マウス脊髄で発現する低分子RNAの網羅的解析 遺伝的不適合マウスのエピゲノム異常を調べるため、生後直後のBLG-Genic1k/kおよびコントロール系統(BLG2)の脊髄より抽出した低分子RNAを、次世代シークエンスにより解析した。その結果、1) IAP に関連する低分子RNAの発現量がBLG-Genic1k/kで増加していたこと、2) IAP以外のレトロトランスポゾンに関連する低分子RNAについては発現量に大きな差がみられないこと、3) miRNAを含めた低分子RNAの発現量がゲノムワイドに増減していたことを明らかにした。これらの結果は、BLG-Genic1k/k新生仔の脊髄ではクロマチン構造が不安定になり低分子RNAの制御機構が破綻している可能性、さらにこの現象にIAP(Intracisternal A-particle)の発現制御が関与している可能性を示唆している(論文投稿準備中)。 2. 遺伝的不適合性マウスにおけるショートヘアピンRNA (shRNA)によるIAP発現の抑制 遺伝的不適合マウスでは、IAPの発現が中枢神経系の各組織で亢進していた(論文投稿準備中)。その一つである脊髄でのIAPの異常発現と髄鞘形成不全との関係を調べるために、IAPの発現を半分以下に抑えるshRNAを高発現する遺伝的不適合マウスを、レンチウイルスを用いた方法で作成した。しかし、このトランスジェニックマウスは、生後直後の脊髄でのIAP発現が効果的に抑えられていなかったため、髄鞘形成不全の回復を観察することはできなかった。これはshRNAの発現量が少ないか、IAPが過剰発現している細胞ではshRNAが発現していない可能性を示している。現在はこのマウスを用いて、遺伝的不適合マウスのもう一つの特徴である致死性とIAPの過剰発現との関連を調べている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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