2010 Fiscal Year Annual Research Report
音響解析を用いたインドネシア・バリ島のガムランの変遷
Project/Area Number |
22652020
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
塩川 博義 日本大学, 生産工学部, 准教授 (50187324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 英春 沖縄県立芸術大学, 音楽学部, 准教授 (40316203)
皆川 厚一 神田外語大学, 外国語学部, 准教授 (60337748)
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Keywords | ガムラン・ゴング・クビャール / うなり / 音高 / 音程 / 有限要素法 |
Research Abstract |
研究代表者である塩川は8月3日~年9月1日、分担者である梅田は8月15日~9月13日、皆川は8月23日~9月5日の間、バリ島南東部クルンクン、南部デンパサールおよび中部タバナンにおいてガムランの調査および測定をおこなった。そして、バリ島北部のムンドック村において、北部で作曲されたガムラン・ゴング・クビャールの音楽や創作された踊りをチャーターし、記録をおこなった。さらに、分担研究者である皆川は2月23日から3月17日の間、1918年にデンパサールで最初に造られたブラルアン集落のゴング・クビャールのセットを調査および測定した。これらの調査の結果、バリ島南東部クルンクンのガムラン・ゴング・クビャールは1930年代に造られたものが多く、現在の標準的なものよりも全体的に音高が低いことが明らかになった。また、1918年に造られたブラルアン集落のガムラン・ゴング・クビャール(現在はグレンチェン集落にある)の音高は1962年に製造された芸術高等学校校SMKIのそれらの音高に近いことが明らかになった。そして、塩川と連携研究者である豊谷は、まず、グロッケンシュピールの鍵盤をモデルにして、有限要素法を用いてモード解析を行い、これらを日本音響学会で発表した。現在、塩川が8月にバリ島の楽器工場においてガムランの鍵盤を試作したので、これらをモデリングして、購入した高性能なコンピュータの解析用プログラムを作成している。
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