2010 Fiscal Year Annual Research Report
RC造学校建築のリニューアルマネジメントシステム開発研究
Project/Area Number |
22656132
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
竹下 輝和 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (30112303)
|
Keywords | 都市計画・建築計画 / 施設マネジメント / 小・中学校 / RC造 |
Research Abstract |
〈施設整備データベースのモデル化〉 従前の学校建築の施設運営では更新を重視した情報の整備が十分に行われてこなかった。そのため増改築や大規模改造、耐震改修、諸室の利用状況などに関する情報はそれぞれ個別に管理され、総合的な判断による更新計画の策定を困難なものにしている。そしてこのことが部分的な老朽化や児童・生徒数の増減による無秩序な校舎の増改築、校舎とは独立して進められる屋内運動場、中学校の柔剣道場、技術棟の整備による更新計画の複雑化の要因となっている。以上よりH22年度は、更新計画に必要な情報の整理と統合を行うことで各学校の実態に応じた総合的な判断と、それに基づく適切な更新計画の策定を可能とする施設整備データベースのモデル化を行った。その概要は以下の通り。 (1)報の収集と整理 『施設台帳』、『体育館・プール建設履歴』、『耐震診断・耐震改修実施計画表』、『ゼンリン電子地図』、『既存校舎の建設概要一覧』、『大規模改造事業実施計画表』、『内外壁改修工事実績表』、『修繕履歴調査票』、『市立学校別児童生徒数等一覧表』、『児童生徒数及び学級数の推移(総計)一覧』を基に、更新計画に必要な情報を抽出し、市内の全公立小・中学校の整備状況の統合・整理を行った。 (2)情報の統合によるデータベースのモデル化 モデル化したデータベースは、システムの汎用性を重視し、Excel上で操作可能なものとした。データベースはメインページ、サブページからなり、メインページでは配置図、各階平面図、周辺図を基本とする図面情報に対応し、それぞれの属性データ(学校名、建設履歴、修繕履歴、床面積、建物・敷地面積、耐震基準、室用途、児童・生徒数の推移等)を参照可能とした。それぞれの属性データの詳細情報や更新記録等は、メインページから直接リンクするサブページで管理を行うことができるように整理されている。
|