2010 Fiscal Year Annual Research Report
局在プラズモン共鳴と分子ふるいを組み合わせた新規メンブレンセンサーの創製
Project/Area Number |
22656178
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
松山 秀人 神戸大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50181798)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大向 吉景 神戸大学, 大学院・工学研究科, 特命助教 (20513542)
曽谷 知弘 神戸大学, 大学院・工学研究科, 技術専門職員 (10397797)
|
Keywords | ナノ粒子 / メソポーラスシリカ / プラズモン共鳴 / メンブレンセンサー / 多孔膜 |
Research Abstract |
まず、HAuCl_4とTetraoctylammoniumbromideをH_2O/Toluene混合溶液に溶解させた後、Triphenylphosphine又はTricyclohexylphosphineを加え、NaBH_4水溶液を用いて還元を行い、Auナノ微粒子を作製した。得られた微粒子についてXRD測定を行ったところ、38゜付近にピークが確認できたため、粒径はおよそ2.1nmと推定される。 次にメソポーラス材料内でのAuナノ粒子の作製について検討を行った。シリカ源であるTetraethoxysilane(TEOS)8.0mlと1-Propanol 17.47mlを5分間撹拌した。この溶液に水2mlと1mol/1HCl 0.33mlの混合液を加え、60分間撹拌した。さらに2-Butanol 8.75mlを加えて30分間撹拌を行い、最後にcetyltrimethylammonium chloride(CTAC)を水4.43mlに溶かした溶液を加え、さらに60分間撹拌を行った。この調整した前駆体溶液をガラス基板上に滴下し、2000rpmで90秒スピンコーティングを行った。その後100℃で1時間乾燥後、400℃で1時間焼成することにより、メソポーラス薄膜を作製した。得られた薄膜のXRD測定より、(111)面、(200)面、(210)面、(211)面のピークが観察されたことから、cubic構造を有することがわかった。 次に上記のAuナ微粒子を前駆体溶液中に混合し、Auナノ粒子を含む薄膜の作製を試みた。溶液中にAuナノ粒子を0.5wt%含有する場合には、ややピークはブロードになるものの、同様なピークが観察されたことから、cubic構造を維持することがわかった。従って、Auナノ粒子を含有するメソポーラス薄膜の作製に成功したと言える。しかしながら1.0wt%加えた場合には、(100)面のみにシャープなピークが観察され、hexagonal構造に変化することがわかった。
|