2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22659310
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
横尾 誠一 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (20345052)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 英貴 財団法人癌研究会, 附属病院眼科, 研究員 (50282554)
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Keywords | 体性幹細胞 / 角膜 / 癌 / 癌幹細胞 |
Research Abstract |
成人正常角膜輪部組織より、浮遊培養用培養皿に付着培養を行うことで高い付着能を有する幹細胞を採取できるが、癌組織を用いて高付着能細胞が採取されるか検討を行った。結膜原発の良性腫瘍を用いた検討では、浮遊培養用培養皿に付着し増殖してくる上皮様細胞が認められた。これらは角膜輪部上皮と同様にコロニーを形成し、一部のコロニーについては培養皿底面に限らず壁面にまで増殖し、高い増殖能を伺わせる。しかしながら、これら細胞コロニーの継代操作を行ったところ、全ての細胞で継代は困難な状況であった。多数採取されたコロニーの一部は、ヌードマウスに移植されたが、移植されたヌードマウスに腫瘍の発生は認められなかった。 成果として、癌組織より幹細胞の特徴の一つである高付着能細胞が見出せた。このことは癌マーカーの先行発見を経ずに、癌幹細胞を採取できる可能性が示されたということであり、癌幹細胞の発見は診断や治療に多大な貢献ができる癌マーカーの探索が可能になる。細胞の樹立が出来なかった点やヌードマウスの移植で腫瘍が発生しなかったのは、検討の余地がある。手技的な問題もあるかもしれないし、結膜腫瘍が良性であったことと関連があるかもしれない。眼表面原発の癌は極めて稀であるため、肺癌や食道がん、膵臓癌など他の組織の扁平上皮癌や、既に樹立されている細胞株を使用して研究を進める必要があろう。
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Research Products
(20 results)
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[Presentation] Laminin-5 Enhances Adhesion, Migration, and Proliferation Capacity of Cultured Human Corneal Endothelial Cells2010
Author(s)
M. Yamaguchi, N. Ebihara, N. Shima, M. Kimoto, T. Funaki, S. Yokoo, A. Murakami, S. Yamagami
Organizer
ARVO 2010 Annual Meeting
Place of Presentation
Florida, USA
Year and Date
20100000
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