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2010 Fiscal Year Annual Research Report

マウス歯胚によるヒト歯硬組織再生に関する研究

Research Project

Project/Area Number 22659346
Research InstitutionFukuoka Dental College

Principal Investigator

坂上 竜資  福岡歯科大学, 口腔治療学講座, 教授 (50215612)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 永井 淳  福岡歯科大学, 口腔治療学講座, 准教授 (70252989)
Keywords移植・再生医療 / 再生医学 / 歯学 / マイクロアレイ
Research Abstract

歯胚や歯髄組織には、未分化間葉系の細胞が多く、様々な組織に分化する能力を有する幹細胞も少数であるが存在すると考えられている。さらに、幹細胞の周囲にはニッチとなる細胞が存在して、環境や状況の変化に応じて幹細胞を分化誘導すると考えられている。本研究は、歯と歯周組織に存在する細胞から発現するmRNAを解析することによって、組織におけるトランスクリプトームを理解し、歯と歯周組織の再生に役立つ知見を得ようとするものである。
マウスの恒常的に成長を続ける前歯部とその周囲(根尖、前歯唇側面、前歯舌側面)、骨髄、口蓋の組織を収集し、mRNAを抽出、逆転写酵素にてcRNAを作成し、マウス遺伝子DNAアレイにて遺伝子発現を検出した。データマイニングの結果、各組織を構成する細胞に特有と考えられる多数の既知の遺伝子の存在が確認するとともに、機能の分かっていない未知の遺伝子も多数確認した。また、幹細胞に特徴的とされるFbx15の発現を根尖、歯髄、口蓋にて認めた。また幹細胞の恒常性維持に重要と考えられている遺伝子Nanogの発現を歯髄にて確認することができた。さらに役割のまだ分かっていない多くの未知の遺伝子の発現を認めた。
マウスの歯胚の採取に当たっては、顕微鏡下での微細な操作が必須であり、研究者らはこの方法を独自に確立することができた。根尖部から採取した2サンプルは採取・分析方法の均一性をみるために用い、2サンプルでは近似的な結果を得ることができた。これにより、本実験の研究計画は再現性をもっているものと考えることができた。
さらにマウスの歯胚を分離培養することで、毛髪および硬組織形成に成功した。他の研究者の研究成果と同じく、通常の培養条件下での歯胚の分化誘導産物のデフォルトは毛髪である考えられた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results)

  • [Journal Article] Antibodies against ClC7 inhibit extracellular acidification-induced Cl? currents and bone resorption activity in mouse osteoclasts.2011

    • Author(s)
      Ohgi K, Okamoto F, Kajiya H, Sakagami R, Okabe K
    • Journal Title

      Naunyn Schmiedebergs Arch Pharmacol

      Volume: 383 Pages: 79-90

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] T.Cell Viability and Tissues Response of High Molecule Weight DNA/protamine Complex2011

    • Author(s)
      Mori N, Iwahashi T, Ohno J, Shinozaki Y, Sakagami R, Mitarai M, Fukushima
    • Journal Title

      J Oral Tissue Engineering

      Volume: 8 Pages: 17-24

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2012-07-19  

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