2012 Fiscal Year Annual Research Report
表情と関わりの違いによる看護介入が術後急性期患者のリラクゼーションに与える効果
Project/Area Number |
22659406
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
松本 睦子 広島国際大学, 看護学部, 准教授 (90263706)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
俵 由美子 広島国際大学, 看護学部, 講師 (00320060)
島谷 智彦 広島国際大学, 看護学部, 教授 (80325191)
濱井 和子 広島国際大学, 看護学部, 准教授 (80461325)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 周手術期看護学 / リラクゼーション / 表情 / 交感神経活動 / 副交感神経活動 |
Research Abstract |
術後急性期にある患者のストレス緩和に向けた効果的なリラクゼーション介入方法を検討する目的で、平成22年度に健常者を対象に、平成23年度に術後患者を対象に実験したデータを本年度は解析し、データの一部を学会で発表、さらに論文にまとめて投稿した。解析したデータは対象者のリラクゼーション指標となる唾液α-アミラーゼ活性、平均血圧、脈拍数、呼吸数、交感神経活動、副交感神経活動であり、看護師が笑顔と無表情という異なる表情で看護介入した際の変化について検定し、表情による違いを明らかにした。模擬静脈点滴および疼痛代用刺激により患者モデルとした健常者(n=34)の場合、唾液α-アミラーゼ活性の変化量は看護介入の順序に影響を受け、無表情の介入で有意に増加した。平均血圧と脈拍数は無表情の看護介入により有意に増加したが、呼吸数は笑顔と無表情の介入による有意な差はなかった。交感神経活動は無表情の看護介入後に有意に高くなり、副交感神経活動は看護師の表情の違いによる有意な差はなかった。一方、全身麻酔後4.5日±0.3日後の術後患者(n=20)の場合、唾液α-アミラーゼ活性は看護介入の順序に関わらず、無表情の介入で有意に増加した。平均血圧は健常者同様、無表情の看護介入により有意に増加したが、脈拍数と呼吸数は笑顔と無表情の介入の違いによる有意な差はなかった。交感神経活動は無表情介入後に有意に高くなり、副交感神経活動は笑顔介入後に有意に高かった。明らかになったこれらの結果から、笑顔での看護介入は無表情での看護介入に比べ、対象者のストレスを緩和し、リラクゼーションに繋がる看護介入となることが示唆された。以上の結果をふまえながら現在、報告書を作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)