2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22659408
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
江守 陽子 筑波大学, 医学医療系, 教授 (70114337)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小泉 仁子 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (20292964)
村井 文江 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (40229943)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 妊娠女性 / 睡眠問題 / いびき / 周産期outcome |
Research Abstract |
一般に、妊娠女性は睡眠関連の訴えが多いと言われるが、妊娠女性における睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome,以下SAS)の有病割合はよく分かっていない。SASの主要な徴候であるいびきは、非妊女性と比較して妊娠時には多く認められ(Loube1996)、ことに妊娠末期にいびきの出現率が高く(Mindell2000, Hedman2002)、常習的ないびきがあった女性は、妊娠高血圧症候群およびSmall for gestational ageの出生割合が高い(Franklin2000)などの報告があるが、我が国におけるその実態は明らかではない。 本調査では妊娠女性のいびきの出現頻度と、妊娠および分娩状況との関連を検討した。対象は妊婦健康診査目的で医療機関を訪れた女性とした。研究開始に当たっては、文書と口頭で研究の主旨を説明し、研究参加の同意を得た。調査は、他者によるいびきの指摘、睡眠の量・質、主観的眠気スコア(Epworth Sleepiness Scale,以下ESS)を質問票に記入してもらい、その場で回収した。また、診療録から妊娠・分娩状況の情報を得た。 その結果、妊娠女性367名のいびき頻度は、「ほとんど毎日」24名(6.5%)、「ときどき」175名(47.7%)、「まったくない」147名(40.1%)、「不明」21名(5.7%)であった。「ほとんど毎日」をいびき群、「ときどき」および「まったくない」を非いびき群として比較すると、妊娠時体重、ESSにおいて差が認められたが、血圧値、非妊娠時BMI、体重増加量に関しては差がなかった。また、昼間の眠気、睡眠の質、臍帯血pH<7.25とは関連があり、分娩様式、羊水混濁、胎児ジストレス、出生時体重などは関連がなかった。 「いびき」は、妊婦健康診査時において、妊娠女性のQOL評価のための有益な質問項目となりうる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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