2012 Fiscal Year Annual Research Report
助産教育における分娩介助技術到達度の可視的評価方法の開発
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22659414
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Research Institution | Yamagata Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
大平 光子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (90249607)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 分娩介助技術到達度 / 可視的評価 / 動作分析 / 助産教育 |
Research Abstract |
本研究は助産教育における、分娩介助技術到達度の可視的評価方法を開発することを目的とした。本研究においては、分娩介助時の身体動作および手掌の圧分布を明らかにし、学習者の分娩介助技術習得プロセスにおける到達度を可視化して評価する方法を開発することを目指して研究を進めてきた。 手掌の圧分布については、圧分布測定を行ってきたが、分娩介助シミュレーターを用いた実験であることの限界から、通常の分娩介助とは異なる圧分布となっている可能性が示唆された。分娩介助時の動作分析については、当初は介助技術自体の分析を予定していたが、微細な動きには対応が難しいことが判明した。このため、動作分析ソフト(ダートフィッシュ)による解析は主として、大きな動作と姿勢を分析した。 その結果、児頭娩出までのプロセスでは、熟練助産師と助産学生では、姿勢および身体動作には類似点よりも相違点が多く、胎児の躯幹娩出以降は相違点よりも類似点のほうが多いことが明らかになった。また、助産学生には、学生と熟練助産師による分娩介助時の動作および姿勢を動作分析ソフトによって対比や可視化して見せた。助産学生は、動作分析画像を通して、自分自身と熟練助産師の姿勢や動作の違いを可視化できたことにより、言語的フィードバックでは理解できなかった自分自身の動作や姿勢の特徴を理解できたことを肯定的に評価した。 しかしながら、個体差が大きいことは否めない。可視的評価に意義はあるが、評価指標とし得る観察点をさらに検討を重ねる必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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