2010 Fiscal Year Annual Research Report
外国人旅行者の日本滞在中の受診行動に関する心配要因分析と情報提供アニメDVD開発
Project/Area Number |
22659436
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
西川 まり子 広島国際大学, 看護学部, 准教授 (80412344)
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Keywords | 公衆衛生看護学 / 国際看護 / 外国人旅行者 / 心配要因 |
Research Abstract |
具体的内容 1. 外国人旅行者の調査は(1)文献とパイロットテストの実施・修正を経て作成した7言語(英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、中国語、韓国語)による自記式質問紙の完成。(2)本学の倫理委員会と成田空港保安警備部より承諾を得て、(3)空港周辺に宿泊し、成田空港出国フロアーで本調査を実施した。(4)2010年8月17日~20日と10月8日~10日に調査を行い、外国人研究協力者は延べ1343名であった(英語623、フランス70、ドイツ63、スペイン37、イタリア6、中国63、韓国111、+パイロットテスト351名)。 2. 看護師の調査は(1)パイロットテストの実施・修正後の自記式質問紙を、(2)都市と地方都市の観光地の看護協会(北海道、神奈川、愛知、岐阜、大阪、京都、兵庫、広島の8県)を介して、ファーストレベル管理職研修参加者へ(3)2010年7月~2011年2月に発送し、回収した。看護師の研究参加者は延べ、627名であった(8県の合計513名+広島県でのパイロットテスト114名:全国延べ約330病院)。 3. 結果の分析は、上記1、2を統計ソフトJMP6.03とText Mining Studio3.2で比較。看護師の内、約93%が外国人のケアの経験があり不安が非常に強い。最も心配の大きい3項目は外国人旅行者、看護師とも言葉、支払い、インフォームドコンセントで、外国人と医療者の関係や、病院内の案内も心配されていた。日本の看護師の多くが心配しているライフスタイルの違いは、外国人にとって心配は低く、反対に感染症の心配は外国人に高かった。 意義 年間約一千万人に及ぶ日本への外国人旅行者と看護師の、受診、入院時の心配要因を標本集団から明らかにした。 重要性 本研究の結果を、今後の外国人と看護師両方の心配要因の軽減と支援のための多言語アニメDVD開発に役立てる。
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Research Products
(1 results)