2012 Fiscal Year Annual Research Report
訪問看護師の離職対策-ブランド理論による訪問看護への意欲継続の心理的構造の解明-
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22659438
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Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
雨宮 有子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (30279624)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
厳島 行雄 日本大学, 文理学部, 教授 (20147698)
石垣 和子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (80073089)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 訪問看護 / 体験価値 / 行動指針 / 成長要因 / 共育システム / 意欲 / 感情 |
Research Abstract |
訪問看護師が訪問看護活動への意欲を継続し、その実践の質を高めていくための支援について示唆を得るため、中堅以上の訪問看護師への面接調査結果から、訪問看護師が理想的な訪問看護を実践できた時に感じる特有の体験価値10項目、それを実現する為に必要な行動指針10項目、その行動指針を自ら実施できるようになるための成長要因4項目、及びその成長を支える訪問看護ステーション内の仕組み2項目について構造的に整理した。 これらの妥当性検証の為、調査票を作成し定量調査を行った。対象は、平成24年度全国訪問看護事業協会正会員リストから都道府県別にリスト番号が偶数の全訪問看護ステーション2270ヶ所に勤務する①管理者、②スタッフで訪問看護経験年数が最長者、③最短者、④②と③の中間者とした。回収率25.9%。訪問看護の価値は全項目で85%以上、行動指針とステーション内の仕組みは各95%以上、成長要因は98%以上の者が「とても思う、少し思う」と回答した。 行動指針は、成長要因の自己研鑽を通して、暗黙知としての経験の蓄積を明確な根拠を踏まえた確実な実践力とすることではじめて実現される。その成長支援として、所内で理想的な訪問看護を実践するために必要な行動指針を明確にすると共に、成長要因の強化を効果的に推進するための共育システムを整える必要がある。この共育システムは、個人の成長支援だけでなく、理想とする訪問看護の像を看護観としてお互いに共有・醸成し合っていける共育システムであることが重要である。訪問看護への意欲向上は、成功体験から生じる達成感・充実感・一体感を含む感動体験が原動力になっていることから、システムにより成功体験時の感情も共有し合えることが不可欠である。以上を現場に導入することで訪問看護実践の質向上が期待できる。今後、実際の訪問看護ステーションでモデルプランを試用し実用に向け研究継続予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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