2012 Fiscal Year Annual Research Report
乳児期発症の年齢依存性てんかん性脳症における責任遺伝子の単離
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22689011
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
才津 浩智 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (40402838)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ゲノム / 年齢依存性てんかん性脳症 / KCNQ2 / CASK |
Research Abstract |
平成24年度の研究で、アフィメトリクス社のマイクロアレイによる染色体構造異常のスクリーニングを48症例で行い、正常検体のコピー数多型データベースに登録のないコピー数異常を9名に同定した。1例は、SCN1A、SCN2A遺伝子のde novoの欠失例であり、Malignant migrating partial seizures in infancyとナトリウムチャネルの異常を示唆する貴重な症例となった。その他、X染色体上に位置するCASK遺伝子のエキソン2を含んだ111-Kbの欠失を、男児の太田原症候群患者で同定した。その後、CASK遺伝子のc.1A>Gのde novo変異を、別の大田原症候群の男児例で同定した。CASKの欠失および変異の2名の患者ともに、脳波上はsuppression-burstパターンを呈し、著明な小脳低形成と先天奇形が認められたため、CASK変異が、男児において、小脳低形成を伴う大田原症候群を引き起こすことが明らかとなった(Saitsu et al., Epilepsia 2012)。現在、残りのコピー数異常についてご両親検体を依頼し、de novo確認を急いでいる。また、平成24年度に大田原症候群の20症例をエクソーム解析した結果、大田原症候群の新たな原因遺伝子KCNQ2を同定した(Saitsu et al., Ann Neurol 2012)。その後の多数例での検討により、KCNQ2の10種類のミスセンス変異を12症例に同定した。12例の臨床症状から、KCNQ2 変異は新生児期から乳児期にかけて発症するてんかんの主要な原因の一つであり、ほとんどの症例が大田原症候群と診断されることが明らかとなった(Kato et al., Epilepsia 2013)。KCNQ2変異は、STXBP1に次いで大田原症候群で2番目に変異が多い原因遺伝子と考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)