2012 Fiscal Year Annual Research Report
DNA免疫法を用いた霊長類用検出抗体の作成法の確立
Project/Area Number |
22700455
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
東岸 任弘 大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (20379093)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | リスザル / 免疫関連遺伝子 / イムノグロブリン / マラリア / モデル動物 / 検出抗体 / Fcgレセプター / 次世代シークエンサー |
Research Abstract |
サルはヒトと同じ霊長類に属し、医学の基礎研究から前臨床試験において必要不可欠な実験動物として広汎な研究に使用されている。私の主要な研究テーマであるマラリアワクチンの開発では、リスザルを用いた免疫・感染実験によりワクチン効果の検証を行っている。しかし、リスザルはワクチン効果、安全性を調べる上で必須不可欠であるにもかかわらず、免疫応答を研究するための各種検出抗体などが揃っていない。そのため、貴重なモデル実験動物であるリスザルを用いても、十分なデータが得られていないのが現状である。また、リスザルを用いた研究は貴重なデータが得られる反面、繁殖・飼育・実験環境が限られているため研究者人口が少ない。そのため、このような検出用抗体は需要が少なく、商品化されにくい。 これまでに医薬基盤研究所・霊長類医科学研究センターにおいて、マラリアワクチンの開発を目指してリスザルを用いたSE36ワクチンの免疫とマラリア原虫の感染実験を行ってきた。この過程でマラリア原虫感染前の健常リスザル、マラリア原虫感染後のリスザルから血液を含む各種臓器を採取した。本研究ではこれら非感染・感染リスザルから採取した血液、および脾臓からRNAを抽出し、cDNA化後、次世代シークエンサーにより包括的な遺伝子の同定を試みた。その結果、およそ3000遺伝子を同定した。これらの遺伝子の中にはハウスキーピング遺伝子はもちろんのこと、免疫関連遺伝子も多数含まれていた。特に本研究課題の目的である、IgG、IgA、IgM遺伝子、Fcレセプター、CD4、CD8遺伝子なども同定できた。これらの遺伝子配列を元に、IgG検出用モノクローナル抗体を作成した。さらに、IgGとFcgレセプターとの相互作用とマラリア耐性との関係について解析を進めた。これらの成果について現在論文執筆中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Plasmodium cynomolgi genome sequences provide insight into Plasmodium vivax and the monkey malaria clade.2012
Author(s)
Tachibana SI, Sullivan SA, Kawai S, Nakamura S, Kim HR, Goto N, Arisue N, Palacpac NM, Honma H, Yagi M, Tougan T, et al.
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Journal Title
Nat Genet.
Volume: 44
Pages: 1051-1055
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Transcutaneous immunization using a dissolving microneedle array protects against tetanus, diphtheria, malaria, and influenza.2012
Author(s)
Matsuo K, Hirobe S, Yokota Y, Ayabe Y, Seto M, Quan YS, Kamiyama F, Tougan T, Horii T, Mukai Y, Okada N, Nakagawa S.
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Journal Title
J Control Release.
Volume: 160
Pages: 495-501
DOI
Peer Reviewed
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