2010 Fiscal Year Annual Research Report
競泳における最速スタート方法の提案―スタートブロック付きスタート台を用いて―
Project/Area Number |
22700639
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
尾関 一将 福岡大学, スポーツ科学部, 助教 (90535113)
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Keywords | 竸泳 / バックプレート付スタート台 / スタート方法 |
Research Abstract |
国際水泳連盟の施設規定が変更され,国際大会におけるバックプレート付きスタート台の採用が決定された.そこで本研究の目的は,バックプレートの有無によるスタートパフォーマンスの違いについて検討することである.被験者は大学水泳部に所属する男子競泳選手11名であった,電気的に同期された3台のCCDビデオカメラ(60fps)を用いてスタート局面を撮影した.映像から実長換算法を用いて各種運動学的変量を算出し,対応のあるt検定を用いバックプレートの有無による運動学的変量の違いを比較した.キックスタート(K)はトラックスタート(T)と比べ15m通過時間は有意に短かった(K:6.78±0.33sec,T:6.92±0.34sec,P<0.01).また,各運動学的変量を比較すると,キックスタート(K)はトラックスタート(T)と比べスタートシグナルからスタート台からの足離れの間のブロックタイムは有意に短かった(K:0.70±0.04sec,T:0.74±0.04sec,P<0.01).また跳び出し水平速度は有意に大きかった(K:4.41±0.18m/s,T:4.29±0.12m/s,P<0.05).これらの結果から、バックプレートを用いたキックスタートは,バックプレートを蹴り出すことによってトラックスタートよりも水平方向の床反力が大きくなるため,跳び出し水平速度が大きくなり,そのことによってブロックタイムの短縮が認められたと考えられる.
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