2012 Fiscal Year Annual Research Report
クロスメディアによる高校生の性の健康教育プログラムの開発と評価
Project/Area Number |
22700674
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
河村 洋子 熊本大学, 政策創造研究教育センター, 准教授 (00568719)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ヘルスコミュニケーション / マスメディア / ヘルスプロモーション / 性 |
Research Abstract |
ラジオドラマは計画通り完成し地元FM熊本で平成24年6月4日から8週間にわたり、平日午後9時55分から5分間で放送された。また、Tailoring PCプログラムも9月から実装を開始した。加えて、エイズ予防財団より助成金を獲得し、世界エイズデー用のラジオドラマも制作し、平成24年12月1日に放送した。 2つの個別プログラムの単体および複合的な効果検証は、計画とは異なる2つの方法で、現在もデータ収集を継続している。まず、首都圏大学に通う学生を対象にした事前事後デザインによるインターネット調査である。これは学生に対してラジオドラマプログラムの一部/全部、Tailoringプログラムの組み合わせを割りつけて提供し、性の健康に関する知識および態度に関する質問にインターネットで回答してもらい、取り組み前後の変化を検証する。二つ目は、県内高等学校の協力を得て、高校生のプログラム視聴前後の知識と態度の変化をみるための質問紙調査である。大学生向け調査に関しては、平成24年11月よりデータ収集を開始したが、リクルートおよび事後データ収集に難航している。高等学校については、今後も協力校が増える見込みであり、今年度前半まではデータ収集を継続する予定である。数的なデータに基づくものではないが、ラジオドラマというかたちを活用した青少年の性の健康教育プログラムに対する地域社会の反響は大きいと感じている。例えば、FM熊本の番組審議会では、本研究の成果であるプログラムに対する評価は高く継続を要請する声があり、新聞でも取り上げられた。また、養護教諭や保健行政担当者などから、教材としての活用を希望する意見があった。このような質的なデータも記録し、個人を取り巻く社会的な変化を捉えると共に、教材として有効に活用するための方法についても評価活動から見えてきたものを基に考えていく必要があると思われる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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