2011 Fiscal Year Annual Research Report
潜在的な経験知の創出・ユーザへのレコメンデーションを行う学習支援型SNSの提案
Project/Area Number |
22700818
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Research Institution | Fukui Prefectural University |
Principal Investigator |
徳野 淳子 福井県立大学(公立法人福井県立大学), 学術教養センター, 講師 (70451987)
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Keywords | 教育工学 / SNS / タギング / ソーシャル・ブックマーク |
Research Abstract |
大学生活における経験情報の共有・継承を促す学習支援型SNS(Social Networking Service)を構築することを目的に昨年度より開発してきた「a.ブログに埋もれた経験知をタグによって創出する機能」及び、「b.回帰的ソーシャル・ブックマーク(SBM)によって各時期に注目すべき経験知を提示する機能」の改良に加え、新たに「c.ユーザの関心・要求を顕在化し、レコメンデーションする機能」をテスト環境で実装した。 機能cでは、機能bを拡張し、先輩ユーザがブログにSBMを登録した時期に加え、そのユーザの「年齢、性別、出身地、趣味、所属」等のプロファイル情報をメタデータとして付与するようにした。さらに、SBMが付与されているブログを対象にメタデータの統計を求め、それと後輩ユーザのプロファイル情報の類似度を算出することで、各時期に注目度が高く、かつ、そのユーザの性質に関連したブログを推薦するようにした。併せて計算量の観点から、予めプロファイル情報をもとにユーザ間の相関を求め、類似ユーザ群のSBMの付け方を利用して、後輩ユーザの興味・関心が高いブログを予測する手法についても検討した。 また、昨年度構築した機能aの精度向上、及び、福井県の高等教育機関が連携して運用している大学SNS(FレックスSNS)のデータ分析を目的に、現在、形態素解析を行い、不要語の除去等を実施して、ブログからその内容を特徴付けるキーワードを自動抽出するシステムを構築している。 本年度後半に各機能の検証と評価、及び、その成果発表を行う予定であったが、これらは育児休業により年度途中で研究を中断することに伴い、来年度以降に行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
産前産後休業、及び、育児休業取得により、年度途中で研究を中断することになったため。
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Strategy for Future Research Activity |
「9.研究実績の概要」に示した各機能の検証と評価を行い、適宜、その成果を発表する予定である。研究開始当初は、研究代表者が運営に携わっているFレックスSNSの実運用環境に各機能を導入して評価する予定であったが、予算やスケジュールの関係上、実運用環境で十分な評価ができないことも考えられる。その場合は、テスト環境での評価、ユーザアンケートを実施する。また、これまでFレックスSNSに蓄積されたブログに対し、頻出キーワードを自動的に抽出し、大学SNSに潜む経験知について分析する。その際、ブログ記事に含まれる口語表現等への対応として、辞書の構築も含め、形態素解析器の精度向上についても検討する。
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