2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22730275
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
小林 信介 金沢大学, 経済学経営学系, 准教授 (50422655)
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Keywords | 満州移民 |
Research Abstract |
初年度にあたる平成22年度の計画は、基本的に現地資料調査を重点的に行いつつ、関連文献の収集に努めるものであった。現地調査を基にした分析、成果報告を見据えての研究は、23年度より本格化させることが、当初からの研究計画であった。そのため、22年度においては、その準備をすすめていった。 本研究の方法は、飯田市歴史博物館、ならびに飯田市各支所に大量に保管されている現地資料をデジタルカメラで逐一撮影するものである。そのため、データ処理や保管をするためには大きな容量が必要であり、作業の進展に伴い、パソコンの処理速度が著しく低下していった。これに対応すべく、当初は予定になかった新型のPC購入を実施した。 こうした予定にない支出を行った分、最大の予算費目であった旅費の支出は、大いに減額した。そのため、資料の収集・蓄積そのものは、当初予定よりも進捗していない。本研究計画を実施する以前より、収集した分と合わせても、全体の3~4割程度の収集にとどまっている。また、研究計画の一部である、資料一覧の作成も、上記程度にとどまっているのが現状である。最大の移民送出地域である飯田市の各所に保管されている満州移民関係資料の蓄積並びに一覧の作成は、満州移民研究全体においても大きな意義があるため、引き続きその作業を進めていく。 一方で文献収集は、予算もほぼ予定通り消化し、基礎的な統計資料を中心に1頂調に進展している。
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