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2011 Fiscal Year Annual Research Report

新たなキャリア・プラトー現象と組織マネジメントに関する比較研究

Research Project

Project/Area Number 22730285
Research InstitutionFukushima University

Principal Investigator

櫻田 涼子  福島大学, 経済経営学類, 准教授 (70447209)

Keywords経営学 / 人的資源管理 / キャリア・プラトー現象 / インセンティブ / 組織構造 / 昇進 / 組織フラット化
Research Abstract

本研究の目的は、キャリア・プラトー研究の新たな側面に着目し、これらの変化がどのような組織的要因によって引き起こされているのか、またその特徴の変化には各国の特徴が反映されているのか否かを、国際比較することである。前年度はアンケート調査分析および分析手法に関して、力を注いだ。その成果の一つが、本年度労務学会において、学会賞(研究奨励賞)を受賞することができた。
本年度は、前年度の成果の結果を基に、他国との比較と、より広範な研究視覚からの資料集および調査を目的とした。特に、キャリアに対する従業員の意識やインセンティブの在り方が、各国によってどのように異なっているのかということに着目し、研究を遂行することとした。
そこで、まず国際比較に必要な資料を収集すべく、事前準備として、ドイツに赴いた。これまでは、文献を中心にして、各国の状況を把握することに努めてきたが、実際に赴くことでしか得ることができない情報もあるため、今年度と来年度はそのような形での情報収集に主眼を置いている。長期にわたる本格的な活動は来年度になるが、今年度は来年度の研究を円滑に推進させるための準備段階としての活動を行った。また、来年度以降の研究の論点を絞り込むために、当該分野に精通している外国人の研究者や企業の方々と、直接会って、議論することで、ヨーロッパと日本における企業内制度の比較のための情報交換を行うことができた。
以上のように、情報収集に関しては、計画に沿って行うことができた。これらの成果を、今年度数編の英語のディスカッションペーパーとして形にしており、来年度はこれらを基に、更なる国際比較を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本年は東日本大震災の発生およびその後の福島県を取り巻く状況により、若干進捗が計画よりも遅れてしまう結果となっている。ただし、掲載論文としては公刊できていないが、ディスカッションペーパーとしては、今年度中に何篇かすでに形として残しており、今後はこれらを基に、公刊論文の作成を行う予定である。また、当初予定していた国際比較に関するデータ・資料については、予定よりも進行している。

Strategy for Future Research Activity

本研究では、キャリアに対する従業員の意識やインセンティブの在り方が各国によってどのように異なっており、どの点が日本独自の特徴であるのか、そしてその特徴の違いがなぜ生まれるのかという仕組みを企業のインセンティブ構造にとどまらず社会的基盤からも検討することを目的としている。そこで、最終年度である来年度は海外での資料収集および調査を主目的とする。また、本年度に既に記したディスカッションペーパーを日本語および英語論文の形で公刊することにも力を入れ、最終年度として、これまでの成果を形にすることにも力を注ぐ予定である。

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Published: 2013-06-26  

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