2010 Fiscal Year Annual Research Report
米国チャータースクールにおける特色ある学校評価による効果に関する実証的研究
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22730642
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Research Institution | Tezukayama Gakuin University |
Principal Investigator |
湯藤 定宗 帝塚山学院大学, リベラルアーツ学部, 准教授 (20325137)
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Keywords | 教育学 / チャータースクール / アクレディテーション / 学校評価 / 米国ミネソタ州 |
Research Abstract |
本研究(平成22年度~平成24年度)の目的は、米国における特色ある学校評価を実施しているチャータースクールを対象として、学校評価の実態、及び学校評価による効果を明らかにすることである。 初年度にあたる平成22年度の研究成果としては、日本教育経営学会第51回大会において「米国チャータースクールにおけるアクレディテーションの実態に関する研究」と題し、AdvancEDが設定する評価基準に基づく、自己評価、及び第三者評価の仕組みと実態の把握、そしてそれらの評価結果の分析を通して、学校評価システム構築について以下のような知見を提出した。 AdvancEDが設定する7つの基準に基づく、自己評価、及び第三者評価の仕組みの把握、そして評価結果の分析から、以下の4点について言及した。第一にアクレディテーションは自己評価を基礎としている。第二にAdvancEDによる第三者評価を通して、アクレディテーションの質が担保されている。第三に学校改善が求められる点については、AdvancEDはアクション・プランやAccreditation Progress Reportを当該校に作成させて、教育活動を改善方向に導いていく。つまり、学校教育の質の改善を促す仕組みをアクレディテーションの機能として組み入れている。第四に各地域に置かれているAdvancEDの事務所が、改善事項に関して各学校を援助する体制が敷かれている。このことにより第三者評価機関が、日常的に学校支援を行うことが可能となっている。結論的に、このような評価後のサポートのあり方は、日本における学校評価システム構築に欠かせない視点であることを指摘した。
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