2012 Fiscal Year Annual Research Report
判決書教材を活用した人権教育カリキュラムの開発研究
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22730688
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
真島 聖子 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (10552896)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 人権教育 / 判決書教材 / 法教育 / カリキュラム / 社会科教育 / 教師教育 |
Research Abstract |
研究の3年目となる平成24年度は,「人権教育・啓発に関する基本計画」であげられている人権課題のうち,「女性,子ども,障害のある人,外国人,ハンセン病患者」を中心に取り上げ,教員養成大学の学部4年生を対象に授業実践を行い,判決書教材を活用した人権教育の有効性について研究を深めた。 具体的には,大学の学部4年生を対象に「判決書教材を活用した人権教育」をテーマに,教材研究,授業事例検討,指導案作成,模擬授業発表を実施した。また,より効果的な弁護士との連携については,愛知県弁護士会の法教育委員会の弁護士とともに,協働で授業づくりを行った。学生の模擬授業における判決書の選定と教材化については,それぞれのグループで協議を行い様々な人権課題の中から自由に選択させた。 判決書教材を活用した一連の授業づくりを通じて,将来,社会科の教員となる学生にとって,学びを深めるのに有効であったこと明らかにした。また,教員研修の場においても,判決書教材を活用した人権教育を行い,その有効性を確認することができた。 24年度の研究のまとめとして,9月に日本社会科教育学会第62回全国研究大会で「ハンセン病訴訟判決文を活用した社会科人権教育」を発表した。また,10月には,日本教育大学協会研究集会で発表を行い,3月には『日本教育大学協会研究年報』に「社会的課題と学校を結ぶ社会科・公民科指導法の開発研究-教職科目としての内容・方法の改善の視点に焦点をあてて-」と題する論文を研究成果として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・判決書教材を活用した授業実践を積み重ね,学生のアンケートや感想等のデータを順調に蓄積している。 ・法的視点を取り入れた人権教育について,弁護士と連携した授業づくりを順調に進めている。 ・教育実践論研究会で,研究者同士の意見交流を活発に行うとともに,専門的助言を受けて研究を深化させている。 ・日本社会科教育学会や日本教育大学協会で研究の成果を発表する他,研究成果を日本教育大学協会研究年報に論文として報告した。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題の今後の推進方策として,次の5点に重点を置き,研究を推進させる。 ① 「人権教育・啓発に関する基本計画」で示された人権課題に関連した判決書を精選する。 ② ①で精選した判決書の教材化を図る。 ③ ②で教材化した判決書を活用し,単元構想と指導案を作成する。 ④ ③で作成した単元構想と指導案に解説や資料を加え,判決書教材を活用した人権教育のテキストブックを作る。 ⑤ ④で作成したテキストブックを授業や研修会,研究会等で検討し,改善を図る。
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Research Products
(3 results)