2012 Fiscal Year Annual Research Report
低温高速環境下における雪と機械材料間のトライボロジー特性の解明
Project/Area Number |
22760111
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
藤野 俊和 長岡技術科学大学, 工学部, 助教 (70508514)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | トライボロジー / 雪氷 / 機械材料 / 特殊環境 / 流体 |
Research Abstract |
本研究の目的は、除雪機械等の合理的かつ効率的な設計開発において渇望されている、「低温」環境のもと互いに「高速せん断」する条件下における雪と機械材料間および雪と雪のトライボロジー特性を世界で初めて解明することである。 本年度は、本研究目的を達成するために平成23年度までに独自に詳細設計し開発した環状せん断特性実験解析システムを使用して、雪と機械材料(SS400)間および雪と雪のトライボロジー特性を解明するための実験を恒温室内において-5.0±0.5[℃]の低温環境のもと、せん断面押し付け圧力20~約60[kPa]、せん断速度2.5~約25[m/s]の高圧高速条件下にて実施した。新雪、しまり雪およびざらめ雪を対象とし実験解析した。実験では除雪機械等にて破壊を繰り返すことによって流動する雪の特性解析において、最も重要である摩擦および粘着特性を解析し考察した。この際、上述した雪の種類の違いによる影響以外にせん断速度の影響も検討し考察した。また、実験者によらず再現性があり広変数領域において適用できる信頼性の高い実験結果を得るため、実験方法の標準化を図った。同一せん断速度下の摩擦係数を比較すると、ざらめ雪とSS400の間の摩擦係数はしまり雪とSS400の間のそれより小さいことなどが得られた。 以上の実験解析および考察により得られた雪と機械材料間および雪と雪のトライボロジー特性、特に摩擦および粘着特性の研究成果の一部を平成24年9月に北海道室蘭で開催された日本トライボロジー学会の講演会「トライボロジー会議2012秋北海道室蘭」にて講演発表し公表した。さらに研究成果を平成25年9月にイタリアのトリノで開催されるトライボロジーに関する国際会議「World Tribology Congress 2013」にて講演発表し広く公表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)