2011 Fiscal Year Annual Research Report
ホヤを用いた受精・発生に関わる新規プロテアーゼの探索
Project/Area Number |
22770209
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山田 力志 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 特任助教 (10551020)
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Keywords | ゲノム / 発生・分化 / 進化 / ホヤ |
Research Abstract |
昨年より引き続き、protease DB(MEROPS: http://merops.sange Lac.uk/)からの配列及び、ヒトやマウスでの知見を利用したドラフトアノテーションに引き続き、Serin及びThreonine proteaseについて、ヒト、ハエ、ナメクジオ等のゲノム情報を利用したマニュアルによる系統樹作製による詳細なアノテーションを行った結果、ホヤにはAsparatic、Cycteine、Metallo、Serin、Threonine proteaseをそれぞれ、11、112、184、181、18個、計506遺伝子のプロテアーゼ遺伝子が存在することを明らかにした。また、約半数の遺伝子は他生物にもオーソログが存在し進化的に保存されていたが、残りの多くの遺伝子は他生物の遺伝子とのオーソログ関係が不明、もしくは、ホヤで独自に多様化したような遺伝子であった。これらホヤ独自に進化した遺伝子の割合を比較すると、転写因子やシグナル伝達関連因子のアノテーション結果における割合よりも、今回のプロテアーゼ遺伝子における割合は突出しており、この結果はプロテアーゼ遺伝子は種特異的に急速に進化をすることで、様々な種特異的な現象に寄与しているためであると考えられる。さらに、ESTカウントやマイクロアレイデータなどを用い、それぞれの遺伝子の発現を検討することで、進化間で保存性が高く、Testisに特異的に発現が見られる遺伝子や発生のある時期特異的に発現する遺伝子をそれぞれ8個抽出、RT-PCR及びWhole mount inusitu hybridizationにより発生過程における発現及び生体組織内での実際の発現を明らかにした。
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Research Products
(6 results)