2012 Fiscal Year Annual Research Report
花弁表皮細胞の形態制御による新規花色パターン作出技術の開発
Project/Area Number |
22780025
|
Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
鳴海 貴子 香川大学, 農学部, 准教授 (30469829)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 花弁表皮細胞 / トレニア / カーネーション / CRES-T法 / アグロバクテリウム法 |
Research Abstract |
トレニアから単離した花弁表皮細胞形態形成関連転写因子をコードするTfMYBML1、TfMYBML2およびTfMYBML3遺伝子の機能解析を行うため、CaMV35SプロモーターにTfMYBML1~3を連結した3種の導入遺伝子とTfMYBML1~3-SRDXを連結した3種の導入遺伝子、計6導入遺伝子をアグロバクテリウム法によりトレニアへ導入した。得られた遺伝子導入個体を順化・鉢上げして花の形態を調査したところ、TfMYBML1-SRDX形質転換体では花弁のブロッチの領域が拡大する表現型を示し、TfMYBML2-SRDXおよびTfMYBML3-SRDX形質転換体は花弁先端や唇形部の一部で花弁表皮細胞の形成が認められない表現型を示した。TfMYBML1~3過剰発現体に関しては、実体顕微鏡下での形態観察で野生型と大きな違いが認められなかった。以上のことから、TfMYBML1は、TfMYBML2および3とはターゲット遺伝子が異なる転写因子であること、TfMYBML2と3は共通する機能を有する転写因子であることが示唆された。 カーネーションへのTCP3-SRDX遺伝子導入操作より、葉が肥厚し縁辺が内側に湾曲する個体群、葉が肥厚し葉の先端がカール様に巻かれている個体群、非形質転換体と同等の葉を有する個体群が得られた。葉に変化が認められた個体群から各6個体を順化し隔離温室内で栽培したところ、葉が肥厚し縁辺が内側に湾曲する個体群のみで順化後も同等の表現型を示し、葉の縁辺の鋸歯も認められた。葉の形態が変化した個体は非形質転換体に比べ花成誘導が遅い傾向を示した。花の形態については外見上大きな差が認められなかった。シロイヌナズナ由来のTCP3SRDXを導入した事によって葉の形態が変化した事から、カーネーションにおいてTCP3と相同な転写因子が葉の形態を制御していることが示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(2 results)