2012 Fiscal Year Annual Research Report
細胞周期制御における多機能性蛋白質14-3-3の役割
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22790103
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Research Institution | 愛知県がんセンター(研究所) |
Principal Investigator |
笠原 広介 愛知県がんセンター(研究所), 発がん制御研究部, 研究員 (90455535)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 細胞周期 / DNA障害チェックポイント / 細胞分裂期 / リン酸化シグナル / 14-3-3 / Chk1 / Plk1 |
Research Abstract |
細胞周期の進行やその監視システムであるチェックポイント機構においては、蛋白質リン酸化修飾による機能制御が重要な役割を担う。我々は、細胞周期進行/チェックポイントにおける新たなリン酸化シグナル伝達経路を明らかにするため、リン酸化結合蛋白質である14-3-3の機能解析からアプローチを進めている。これまでに以下のことを明らかにした。 1. Polo-like kinase 1 (Plk1)新規リン酸化反応の解析 細胞分裂期(M期)に14-3-3が結合するタンパク質として分裂期の中核因子であるPlk1を同定した。分子生物学・細胞生物学・生化学的な解析から、リン酸化部位がSer99であることを同定した。さらに、Plk1-Ser99リン酸化は増殖・生存シグナルであるPI3キナーゼの活性に依存して起こることを見出した。このPI3キナーゼからPlk1に至るシグナル伝達経路が分裂期スピンドルチェックポイントに必要不可欠であることも明らかにした。 2. 増殖生存シグナルにおけるチェックポイントキナーゼ1(Chk1)の生理的意義 増殖生存シグナルが亢進すると、Chk1がp90 RSKによりリン酸化されることで細胞核へ局在し、DNAの保全に機能していることを明らかにした。本成果は、増殖生存シグナルとDNA保全チェックポイントを連係するシグナルとして重要性が高いと思われる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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