2012 Fiscal Year Annual Research Report
IL-17産生gdT細胞による免疫制御と治療への応用
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22790468
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
柴田 健輔 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教 (50529972)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 粘膜免疫 / サイトカイン / T細胞 |
Research Abstract |
1. gd T細胞の胸腺内におけるIL-17産生能獲得機構の解明 前年度までにIL-17産生gd T細胞は胎児胸腺においてNotch-Hes1のシグナルより機能分化すること、そしてT細胞前駆細胞の特定のステージ(double-negative 2)より分化することが明らかとなった。本年度はさらにそれらの知見をin vivo において実証するために、Notch-Hes1シグナルを発現している細胞をラベルできるマウスを導入し解析を行った。現在までにそれらの胎生仔マウスを用いて解析を行った結果、一部のgd T細胞に低レベルであるがNotch-Hes1シグナルを検知でき、今後当該マウスを用いることでIL-17産生gd T細胞の詳細な機能獲得メカニズムが明らかにされることが期待される。IL-17産生gd T細胞の抗原認識機構を解析するため、gdTCR発現T細胞腫瘍株を樹立した。次にその細胞株にTCR刺激をモニターするためのシグナル発現分子(NFAT-GFP)を導入した。現在同株を用いて様々な生理活性物質ライブラリーや抗原を含有すると考えられる組織を用いたクリーニングを行っている。 2. IL-17産生gd T細胞機能制御による治療応用 我々はIL-17産生gd T細胞が末梢組織においてIL-7受容体を高発現していること、そしてそのシグナルはそれらの細胞の維持に重要であることを見出した。さらにIL-17産生gdT細胞上のIL-7受容体はNotch-RBP-Jkシグナルによって発現が誘導されることが明らかとなった。この知見をもとに今後IL-17産生gd T細胞が関わる各種疾患の新規ターゲットとして治療応用されることが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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