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2010 Fiscal Year Annual Research Report

TAMによる肝線維化とCCL2の関連

Research Project

Project/Area Number 22791032
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

金城 唯宗  九州大学, 大学病院, 臨床助教 (70419539)

Keywordsマイクロアレイ / ケモカイン / ダウン症 / TAM / 肝線維化
Research Abstract

一過性異常骨髄増殖症(TAM)は21トリソミーの10%に合併する。多くは自然軽快するが、高度の肝線維化のため早期死亡例も報告されている。我々は、2003年以降に当院NICUに入院したダウン症23例を対象とした。TAM合併例は13例、TAM非合併10例であった。TAMのhigh riskを、(1)在胎37週未満の早産児、(2)経過中の白血球数10万/μl以上、(3)直接ビリルビン値5mg/dl以上、(4)経過中プロトロンビン時間INR2以上または出血傾向、および(5)腹水の5項目中3項目以上とした。High risk群は5例であった。入院時(出生時)の血清ケモカインを測定し、high risk群、low risk群および非TAM群の3群で比較した。CXCL8とCCL2がhigh risk群で有意に高値であった(CXCL8:p=0.0068,CCL2:p=0.0199,Kruskal-Wallis検定)。また、CXCL8とCCL2は各々の症例のrisk数と正の相関があった(CXCL8:相関係数(CC)=0.839,p=0.0037,CCL2:CC=0.789,p=0.0065,Spearmanの順位相関)。線維化のマーカーと考えられるヒアルロン酸とKL-6はhigh risk群で高値であり、これらもrisk数と正の相関があった。TAM症例では血清中proinflaromatory cytokineの上昇が報告されている。今回の検討では、high risk群でCCL2が高値であった。CCL2は、慢性C型肝炎における門脈周囲の炎症の活動性との関連性の報告や、門脈線維芽細胞を筋線維化細胞に変化させることで肝線維化が進行する報告がある。TAMの肝線維化にCCL2が関与していることが考えられた。

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Published: 2012-07-19  

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