2012 Fiscal Year Annual Research Report
新規PDAモデルマウスを用いた発症メカニズム解析と新たな治療法の開発
Project/Area Number |
22791041
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
矢嶋 伊知朗 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80469022)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 動脈管開存症 / PDA / メラノサイト |
Research Abstract |
25年度の研究計画に基づき、1.PDAモデルマウスのPDA発症機構の解析、2.動脈管開閉メカニズムを制御する新規遺伝子の探索と解析を行った。代表者らのこれまでの研究により、動脈管に異所的なメラニン沈着の存在が確認されており、この細胞集団がPDA発症に関与していると考え、メラノサイトマーカであるDctに対する抗体による組織免疫染色を行ったところ、Dct陽性メラニン産生細胞(メラノサイト)が多数観察された。これらの細胞集団は平滑筋マーカーであるSMAを発現しておらず、動脈管全体としては平滑筋細胞の数が減少していた。この結果は、b-Cateninの異所的な活性化が、神経冠細胞という同一の起源細胞から分化する際に、本来平滑筋細胞へ分化するべき方向性が変更され、メラノサイトへの文化が生じたと考えられる。また、その結果として平滑筋細胞数が減少したことが、PDA発症機構の一部を担っていると推察された。本PDAモデルマウスではメラノサイトの異所的分化がPDA発症のトリガーとなっていることが考えられ、メラノサイト分化に関与する遺伝子が、動脈管開閉メカニズムを制御する新規遺伝子である可能性が考えられた。そこで、メラノサイトの分化、増殖、維持、機能発現に関与する転写因子をコードする遺伝子である、Mitf(Microphthalmiaーassociated Transcription Factor)に着目した。研究者らは、Mitf変異マウスの1つのアレルである、miマウスをPDAモデルマウスと交配し、PDA発症への関与を検討した。その結果、Mitf変異PDAモデルマウスでは生存率が低下し、インドメタシンによる閉鎖治療を行っても完全には閉鎖しないことが明らかとなった。これらの結果は、Mitf遺伝子が動脈管開閉メカニズムに深く関与していることを強く示唆している。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] A subpopulation of smooth muscle cells, derived from melanocyte-competent precursors, prevents patent ductus arteriosus.2013
Author(s)
Yajima I, Colombo S, Puig I, Champeval D, Kumasaka M, Belloir E, Bonaventure J, Mark M, Yamamoto H, Taketo MM, Choquet P, Etchevers HC, Beermann F, Delmas V, Monassier L, Larue L
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Journal Title
PLoS One
Volume: 8
Pages: e53183
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Comparison of Barium and Arsenic Concentrations in Well Drinking Water and in Human Body Samples and a Novel Remediation System for These Elements in Well Drinking Water.2013
Author(s)
Kato M, Kumasaka MY, Ohnuma S, Furuta A, Kato Y, Shekhar HU, Kojima M, Koike Y, Dinh Thang N, Ohgami N, Ly TB, Jia X, Yetti H, Naito H, Ichihara G, Yajima I
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Journal Title
PLoS One
Volume: 21
Pages: e66681
Peer Reviewed