2012 Fiscal Year Annual Research Report
成人期注意欠如/多動性障害の診断におけるCPTの有用性に関する研究
Project/Area Number |
22791137
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
石川 大道 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (70468130)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | CPT / 注意欠如/多動性障害 |
Research Abstract |
本年度は前年度に引き続き主に正常対照群に対しCPTを実施し、その結果について成人期注意欠如/多動性障害患者群との比較・検討を行った。現在まで、正常対照群として7例が収集されており、さらに今年度分は学習効果の有無の検討のために一度実施した対象に対して2回目のCPTの実施を試みた。患者群同様にConners成人期注意欠如/多動性障害評価尺度(CAARS)を実施したが、現段階ではCPTの結果とは一定の傾向は見いだせなかった。また例数が十分ではないため、今後さらに例数を収集したうえでの検討を要するが、診断基準を満たさず、社会的機能も問題なく正常対照群として問題ない対象が、CPTの結果にエラーが目立つという自覚症状とCPTで測定される注意・集中力に乖離がある例がみられた。 なお2回目の実施は前年度分の実施が遅延しているため1例のみの実施となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
患者群とできるだけ条件を合わせるため、実施時間を平日(水曜日)午前9時よりとして正常対照群を募集していたが、全く集まらなか ったため実施条件を緩和し平日早朝あるいは夕刻でも可とし、実施場所についても周囲の雑音が入りにくい部屋であれば患者群と同じ 場所でなくても可としたところ、徐々に集まりだしたため時間設定、実施場所の設定に難があったように思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
正常対照群の例数を増やしていく。 実施時間と実施場所については、ある程度柔軟に対応して可能な限り対象の確保に努める。
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