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2010 Fiscal Year Annual Research Report

SERMの子宮内膜上皮細胞に対する増殖促進・抑制作用の分子機構の解析

Research Project

Project/Area Number 22791513
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

網田 光善  山形大学, 医学部, 助教 (30420061)

KeywordsSERM / 子宮内膜上皮 / 増殖効果
Research Abstract

子宮内膜上皮由来の2つの細胞株、Ishikawa細胞(子宮内膜癌由来細胞株)、EM-E6/E7/hTERT細胞(子宮内膜上皮由来細胞株)を用いて、子宮内膜細胞におけるエストラジオール(E2)による増殖促進効果に対するクエン酸クロミフェン(CC)の影響を以下の項目について検討した。(1)細胞数カウントとMTSアッセイを用いた、E2およびCCの細胞増殖効果、(2)Estrogen responsive element (ERE)-tk-luciferaseによるプロモーターアッセイ、(3)Green fluorescent proteinを結合させたERα(GFP-ERα)を細胞内に導入し、E2、CC、および抗エストロゲン剤であるICI182780(ICI)投与によるGFP-ERαの局在の変化。【結果】(1)E2は子宮内膜上皮細胞において細胞増殖効果を示し、この増殖効果はCCとICIにより有意に(p<0.01)抑制された。(2)E2はERE-tkの転写を活性化した。E2による転写活性化は、CCあるいはICIをE2に同時投与することにより有意に(p<0.05)阻害された。(3)リガンド(E2、CC、ICI)非存在下ではGFP-ERαは核内に均一に分布したが、リガンド投与後は、いずれのリガンドの投与後にも投与5分後から、核内での不均一な集積を示した。しかし、その変化の程度には差があり、E2、ICI、CCの順で大きかった。また、CC、ICIをE2と同時投与してみると、CC、ICIともにE2によるGFP-ERαの核内での局在の変化を部分的に抑制した。【結論】E2は子宮内膜上皮細胞において細胞増殖効果と、転写を活性化するが、CCはこの効果を抑制すると考えられる。今年度は以上のことが明らかとなった。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] GFP結合ERαを用いた子宮内膜細胞におけるエストロゲン・抗エストロゲン作用の可視化2010

    • Author(s)
      網田光善
    • Organizer
      第62回日本産科婦人科学会学術講演会
    • Place of Presentation
      東京国際フォーラム
    • Year and Date
      2010-04-23

URL: 

Published: 2012-07-19  

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