2010 Fiscal Year Annual Research Report
軽度・中等度難聴児の補聴器装用効果ならびに補聴器購入費用助成事業の効果の検討
Project/Area Number |
22791604
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
片岡 祐子 岡山大学, 岡山大学病院, 助教 (10362972)
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Keywords | 軽度・中等度難聴 / 補聴器交付事業 / 言語発達 / 補聴器装用効果 |
Research Abstract |
本研究の目的は、平成22年度より岡山県で導入された「軽度・中等度難聴児補聴器交付事業」について、その効果と意義、ならびに軽度・中等度難聴児の補聴器装用効果を検証することである。本研究の課題は以下の通りである。 平成22年度:軽度・中等度難聴児の補聴器装用効果の評価 (1)解析対象児のリスト作成 (2)レトロスペクティブなデータの収集 (3)対象児の現時点での評価(聴力、語音聴取、言語発達など) (4)データ解析 平成23年度:補聴器交付事業導入による効果の評価 (1)事業実施状況の調査 (2)助成利用児の装用前、装用後の評価 (3)アンケート実施 (4)データの評価 平成22年度課題において、(1)、(2)はすでに対象児75名のデータをそろえている。(3)、(4)に関しては本学倫理委員会に提出し、当院および岡山かなりや学園で検査およびアンケートを開始しており、現在までに20名の該当児で検査を実施した。検査データは補聴器装用群と非装用群で解析を行い、補聴器装用の有用性を検討する予定である。また平成23年度の課題についても、岡山県、岡山市の協力のもと、平成22年12月末までの事業実施状況のデータを収集している。また、助成利用児の保護者へのアンケートも開始、現在18名の結果を回収している。 なお、本年度の活動および研究は、短報「岡山県の軽度および中等度難聴児の補聴器購入費用助成に向けての取り組み軽度および中等度難聴児の補聴の現状と助成事業導入」として、日本耳鼻咽喉科学会誌平成23年8月号に掲載が決定している。
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