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2010 Fiscal Year Annual Research Report

好酸球性副鼻腔炎における好酸球活性化機序の解明

Research Project

Project/Area Number 22791613
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

吉福 孝介  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (70381168)

Keywords好酸球性副鼻腔炎 / デキサメタゾン / VEGF / eotaxin / RANTES
Research Abstract

好酸球性副鼻腔炎に対してはステロイドの全身投与が有効であることがわかっているが、これに代わる内服治療は現時点で存在せず、難治性の疾患である。鼻茸は再発しやすいものの、病因のメカニズムは解明されていないとの報告や、鼻茸に対するステロイド療法は有用な治療法ではあるものの、そのメカニズムについては十分解明されてはいないとの報告もある。以前われわれは、好酸球性副鼻腔炎のヒト鼻茸線維芽細胞が産生するeotaxinが好酸球の遊走活性に重要な役割を担っていることを明らかにした。一方、気管支喘息患者ではVEGFは気道浮腫をきたす最も有力なサイトカインの1つとして考えられている。今回、鼻茸由来培養線維芽細胞を用いてステロイドによる接着分子、ケモカイン、サイトカインを標的とした抑制効果を測定し、好酸球性炎症におけるこれらの作用を明らかにすることを目的とした。対象は好酸球浸潤の少ない鼻茸(4例)、多い鼻茸(5例)とした。鼻茸病理組織学的標本において200倍で5視野を検鏡し平均好酸球数を算出し60以上を好酸球浸潤の多い鼻茸、60以下を好酸球浸潤の少ない鼻茸と分類した。第3世代ヒト鼻茸由来線維芽細胞を使用し細胞を24Wellにまき、デキサメタゾンで前処置を行い24時間培養し、IL-4(10ng/ml)+TNF-α(10ng/ml)にて刺激し24時間後に上清を採取し、ELISAにてeotaxinおよびVEGF、RANTES濃度を測定した。eotaxin産生は両群ともにDEX10^<-10>では抑制されやすい傾向にありDEX10^<-6>で有意に抑制された。さらにVEGF、RANTES産生濃度の比較およびステロイドの抑制効果についても両群間で相違が認められた。引き続き実験的検討や臨床検討を実施していきたい。

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Published: 2012-07-19  

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